横浜市はこのほど、2021年度の市民意識調査について報告書をまとめた。泉区は「バス・地下鉄などの便」「ごみの分別収集、リサイクル」などの項目で市政への満足度が高い一方、市政全体では「不満」とする声が市内で最も多いことがわかった。
運営の基礎資料に
市民意識調査は、市政運営や政策立案の基礎資料とすることを目的に、1972年度から毎年実施しているもの。
対象者は、住民基本台帳から無作為に抽出した18歳以上の市民5千人(外国人含む)。アンケートを送付し、市政への満足度や要望、定住意識、生活満足度、新型コロナウイルス感染症の影響などについて聞いている。
回収率は市全体で51・4%(2572票)。そのうち泉区は4・3%(111票)だった。
「バス・地下鉄」満足
満足している公共サービスについては、全体で「バス・地下鉄などの便」が52・4%と最も満足度が高く、次いで「ごみの分別収集、リサイクル」33・5%、「良質な水の確保や安定供給」23・4%と続いた。
泉区では、「バス─」「ごみ─」は市全体と同様で、3番目に「最寄り駅周辺の整備」があがった。
道路整備など要望多く
市の行政サービスや業務全体についての満足度を問う項目では、市内全体で「満足しているほう」と「まあ満足しているほう」を合わせた「満足」が30・9%と3割を超え、「不満があるほう」「やや不満があるほう」を合わせた「不満」の26・9%を上回った。前回調査から「満足」は9・5ポイント減、「不満」は9・5ポイント増となっている。
同項目での泉区の回答をみると、「満足」が25・2%で18区中16番目に低く、「不満」が37・8%と18区中最も多い結果となった。2番目に多かったのは旭区で32%だった。
市政への要望として、充実すべきと思う公共サービスについては、18区中9区で「地震や台風などの災害対策」が1位となる中、泉区では「通勤・通学・買い物道路や歩道の整備」(35・1%)が1位となった。2位は「高齢者福祉」(34・2%)だった。
定住年数長い傾向
定住意識については、泉区では、35年以上住んでいる人の割合が28・8%と3割近くに上り、瀬谷区(31・3%)に次ぐ2番目の多さ。25年以上でも瀬谷、金沢に続いて3番目となっており、比較的長年住む人が多い傾向となっている。
一方、定住意向では、「住み続ける」と答えた割合は65・8%で18区中16番目の少なさ。「転居する」は15・3%で西区と同数となる6番目の多さだった。
泉区内に住み続ける理由については、「自分や家族の持ち家」が55・7%で他区と変わらず1位。続く「横浜が好きだから」が36・7%となった。
また、今後の横浜のまちに対しては、泉区では市全体と同様、「医療体制が充実している」が55%で1位、「高齢者や障害のある人も暮らしやすい」が40・5%で2位となった。
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