泉警察署は、区内に住む80代の男性が1カ月半にわたり「セキュリティ協会」職員を装った男に騙され続け、指定された銀行口座に計36回、現金730万円を振り込んだと発表した。
同職員を装った電話は3月上旬、男性の携帯電話にあり、「あなたの携帯がウイルスに感染し、あなたのせいで被害が出ている。示談金としお金を振り込んでください」「サイバー保険にお金が必要」などと求めたという。話を信じた男性は翌日から示談金や保険金の名目で1回あたり10〜30万円を振り込み続けた。4月中旬に男性宅を訪問した民生委員が話を聞いて詐欺と気づき、警察署へ相談した。
「多様な手口知って」
金融機関のATMには振込限度額が設けられているが、今回のケースは「ATMでできてしまう額」で振り込み時に周囲が気付きにくい。「入口で信じてしまうとずっと騙され続ける傾向があるため、多様化する詐欺の手口を知って、相談してほしい」と泉警察署では呼び掛ける。泉区では固定電話に設置する録音機を貸し出すなどして詐欺への対策をとっているが、携帯電話への連絡の場合はそれもすり抜けてしまう。「携帯電話やメールに連絡があった場合は画面に出た電話番号にかけてはだめ。まずは家族や警察、携帯のトラブルに関する内容の場合は携帯販売店に相談してほしい」としている。
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