弥生台駅前に整備予定の地域貢献施設内に親子の居場所を作ろうと取り組む市民グループが7月9日、「ヨコハマ市民まち普請事業」の中で整備提案をし、1次審査を通過した。グループの代表を務める丹羽喜代子さんは来年1月の2次審査に向けて、「いろんな人に関わってもらいながら、よりよい形の居場所を作っていけたら」と話している。
まち普請事業は市民が地域課題解決のための施設整備案を示し、それに対して市が助成をするというもの。今年度は市内10グループが参加し、6グループが1次審査を通過した。
泉区から参加した市民グループの中心となっているのは、弥生台駅近くで介護予防事業や子ども食堂などを運営している「コミュニティだんだん」のメンバーだ。
子育て支援者として母親らからの相談を受けてきた堀田淳子さんは、地域における親子の居場所について課題を感じていたという。「共働き世帯だとお母さんは仕事場に、子どもも学童に居場所があったりする。けれど専業主婦のお母さんの中には孤立してしまっているケースがある」と堀田さんは指摘。学童期から青年期の子とその親も気軽に足を運べるような居場所について検討を重ねてきたという。
駐輪場整備に合わせ
その中で昨年10月、弥生台駅北口にある市有地の自転車駐車場を市が利活用しようと事業者を公募。今年3月に相鉄不動産(株)が事業予定者に選定され、自転車駐車場の整備と地上6階の共同住宅(賃貸)のほか、延べ床面積110平方メートルの「地域貢献施設」も整備内容に盛り込まれた。
これを受け、代表の丹羽さんは同施設に着目し、「地域の新たな居場所にできたら」との思いで今回の市のまち普請事業にエントリー。ワークショップなどを通じ、多世代の住民が「助け合い支えあい育む」まちを目指すプランを発表し、一次審査を通過した。来年1月の2次審査ではさらに実現性や費用対効果といった現実的な項目もクリアする必要がある。
「いろんな人が関わって」
現時点で弥生台駅北口の施設について詳細は決まっていない。丹羽さんは「施設を任されたわけではないけれど、地元の多くの人が関わってアイデアを出すことは大事」とし、今後のグループへの参加を広く呼びかけている。問合せはコミュニティだんだん【電話】045・435・9011へ。
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