神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2022年8月11日 エリアトップへ

市内NPO 「付添犬の普及を」 本出版で議長に活動報告

社会

公開:2022年8月11日

  • LINE
  • hatena
正副議長と同NPOのメンバーら
正副議長と同NPOのメンバーら

 虐待や性暴力で被害を受けた子どもたちに寄り添って心理的な負担を減らそうと、市内のNPO法人「子ども支援センターつなっぐ」が「付添犬」の普及に取り組んでいる。まだまだ課題も多いが、7月には付添犬を題材とした書籍が出版され、付添犬が活躍する場として小児科病院に司法面接室を作る計画も進んでいる。

 付添犬のキース(ゴールデンレトリバー)とアンジェロ(ボロニーズ)、同NPOのメンバーが7月19日、神奈川県議会の敷田博昭議長と曽我部久美子副議長を訪問し、活動を報告した。

 「付添犬がいてほしい時にどの子にも付き添える環境を整えることが目標。今は一歩踏み出したばかり」と話すのは、同NPOの代表理事で弁護士でもある飛田桂さん。

 付添犬とは、被害を受けた子どもが安心して自分の受けた出来事について、司法関係者や医療従事者などに伝えられるように手助けをする犬。子どもの足元に寄り添ったり、抱っこされたりして、子どもたちの精神的な負担を和らげる。

 現在、同NPOと連携を結んだ日本介助犬協会(JSDA)と日本動物病院協会(JAHA)を通じ、付添犬認証委員会の認証を受けた9頭が関東地方と中部地方を中心に活動しているという。

 2020年には虐待を受けた子どもの裁判で付添犬が全国で初めて出廷することが認められた。7月21日に発売された『いっしょにいるよ-子どもと裁判に出た犬 フランとハッシュの物語』(小学館、税込1430円)は、この初出廷の実話をベースに弁護士や医師、獣医師らが手を取り合い、悪戦苦闘しながらも付添犬が活躍する場づくりに取り組んだ感動ストーリーを描いている。

 理事の吉田尚子さんは「本を通じて多くの人に付添犬の取組や苦しんでいる子どもがいることを知ってほしい」と思いを語る。

「法制度の枠組みを」

 ただ課題も少なくない。盲導犬・介助犬・聴導犬は法制度で位置付けられ、公共施設をはじめ各種の施設で受け入れられるが、付添犬は制度化が進んでいないため、施設に入ることが難しい。

 飛田さんは「法制度の後押しがないので、全国展開に向けての枠組みが必要。ハンドラー(管理者)やワンちゃんを増やすためにも経済的な課題がある」という。

 敷田議長は「付添犬の活動が全国に先駆けて神奈川県で誕生し、活動がスタートした。県議会としても支援し、先導役としての使命があると感じる。虐待で苦しむ子どもたちにこれまで以上に寄り添っていきたい」と話す。

付添犬のキース(左)とアンジェロ(右)
付添犬のキース(左)とアンジェロ(右)

泉区版のローカルニュース最新6

横浜紙ペン 脱炭素PRに

四季の会

横浜紙ペン 脱炭素PRに

緑区役所が1000本

3月28日

参加企業を募集

泉火災予防協会

参加企業を募集

「地域貢献しませんか」

3月28日

県最大の献血ルーム開所

横浜駅東口スカイビル

県最大の献血ルーム開所

空港ラウンジをイメージ

3月28日

4月1日開院に向け式典

ゆめが丘総合病院

4月1日開院に向け式典

住民向け内覧会も実施

3月28日

親子で横浜体験

親子で横浜体験

宮ノマエストロ

3月28日

4月から「泉区版」は「戸塚区・泉区版」となります

【Web限定記事】タウンニュース社からのお知らせ

4月から「泉区版」は「戸塚区・泉区版」となります

3月28日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook