いずみ歌舞伎保存会は、このほど名称を「横浜いずみ歌舞伎保存会」と変更した。高齢化による会員不足に歯止めをかけようと、今後は役者・衣装・大道具・小道具といったスタッフを広く市民から募集していく。
いずみ歌舞伎保存会は、大正から昭和の初めにかけて活躍した農村歌舞伎の花形一座である「市川花十郎一座」の功績を受け継いでいこうと発足。1996年の泉区制10周年で初公演を行った。演技から衣装、小物づくりに至るまでプロの指導を受けて完成する毎年10月の公演は、昨年で22回を数え、泉区の秋の風物詩として親しまれている。
しかし、近年は会員たちの高齢化が顕著で、役者を含めた運営スタッフが不足。最盛期は25人が出演していた公演も昨年は14人まで減り、披露できる演目も限られていた。
これまで同会は区民を対象に、チラシや会員の伝手を頼って会員増強に力を入れてきたが、思うように集まらなかった。そこで、このほど、広く市民に呼びかけることとした。馬場勝己会長は「県内で歌舞伎を伝承しているのは5団体で、市内では唯一。伝統文化を次世代に残していくための転換です」と話す。役者スタッフは通年募集だが、今秋の公演から参加の場合は3月18日締切。詳細問い合わせは馬場会長【携帯電話】090・4391・7506。
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