神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2018年6月21日 エリアトップへ

横浜市 道路水銀灯をLED化 水俣条約受け、対応急ぐ

社会

公開:2018年6月21日

  • LINE
  • hatena
水銀ランプを使った道路照明灯=瀬谷区
水銀ランプを使った道路照明灯=瀬谷区

 2021年1月以降の水銀製品の製造や輸出入を国際的に禁止する「水俣条約」の発効を受けて、横浜市が水銀ランプを使用している道路照明灯のLED化を本格化する。今年度から2カ年で約1万6000灯を交換する計画で、条約による市民生活への影響を抑える狙いだ。

 国内では水俣病の教訓から、水銀添加製品の含有量低減などが進められてきた。水俣条約は世界規模の汚染を防ぎ、健康や自然環境を保護するため昨年8月に発効。21年以降も水銀ランプを利用できるが、製造や輸出入が禁止になり、入手困難になるとみられている。

 市道路局施設課によると、市では幹線道路や交差点での夜間の視認性を確保するため、水銀灯やナトリウム灯など約6万1000灯の道路照明灯を設けている。6年前からLED照明を導入し、約3500灯の水銀灯を切り替えた。しかし、現在でも42%(約2万6000灯)に水銀ランプが使われており、市では道路管理上支障をきたす恐れがあるとして、水俣条約を契機にLED化を加速させることを決めた。

電力削減で環境貢献

 交換対象は、器具や寸法が一定規格の「一般型水銀灯」(約1万6000灯)。10年間のリース契約でLED照明を確保し、保守業者が9月以降に順次交換する。完了後のリース代は年間5800万円ほどかかる見通しだが、LED化で電気料金が年間約2・7億円削減できると想定している。同課職員は「消費電力と二酸化炭素排出量を減らすことで、環境未来都市としての取り組みにも寄与したい」と話す。

 商業地や観光地の道路に設けている特別な形状の「特注型水銀灯」(約1万灯)も、来年度までのLED化を目指す方針だ。

公園や港湾にも

 市内の公園には約9000灯の水銀灯があり、市では水俣条約を受けて20年度末までに水銀灯に代わる照明器具への更新を計画している。また、港湾関係の道路に設けられている約1000灯についても、来年度末までにLED化する予定。

泉区版のトップニュース最新6

市内品評会で最優秀賞

大矢養鶏(和泉町)

市内品評会で最優秀賞

餌にこだわり「見た目よく」

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

災害時の資機材を敷地に

ゆめが丘グループ

災害時の資機材を敷地に

市ボラセンに協力

3月21日

46年の歴史に「ありがとう」

いずみ野小

46年の歴史に「ありがとう」

統合で4月から新たに

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

駅前に10階建マンション

ゆめが丘

駅前に10階建マンション

相鉄不動産が26年完成へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook