今月オープンした多世代交流スペース「宮ノ前テラス」で同所のみで使えるお札を使った取り組みが始まる。名前は「ミヤー」。小中学生を対象に、仕事体験への”対価”として想定している。
発案者は子育て世代の母親たちだ。「子どもたちに、働くことで対価を得る『仕事』の体験をさせられないか」という想いからスタートした。
もともと地域の多世代交流の場を標ぼうしており、子どもたちにも訪れてもらう仕掛けを検討していたところだった。運営するNPO法人宮ノマエストロの中ですぐにそのアイデアを採用。夏休み前からデザインを募集していた。
東中田小の児童に呼びかけ、計12点の1ミヤー札のデザインが集まった。その中から9月9日のグランドオープンで優秀賞2点を発表。札の裏表に印刷することが決まった。
大きさは1ドル札くらいで、子どもたちに「お金として意識してもらうために、紙質にもこだわった」という。現在、ミヤ―の発行と利用方法などを検討している。
「ミヤー」は宮ノ前テラスで子どもスタッフとして仕事をするともらえ、宮ノ前テラスのカフェで使うことができるものとしている。詳細はまだまだ検討段階だが、将来的な活用方法についてはアイデアがいっぱいだ。
宮ノマエストロ代表の高橋裕子さんは「子どもたちが集まる時間は偏りがあるだろうし、スタッフとしてお仕事体験してもらうには事前の登録も考えなければいけないなど、課題は山積。ただ、人と人との関わりの輪が広がるきっかけになれば」と話している。
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