白百合台自治会(井上謙輔会長)の広報誌である「しらゆりだより」が10月で創刊5年目に入る。災害への備えや環境整備、イベント情報を扱う紙面は、地域の大切な情報源として親しまれている。
創刊は2014年のこと。自治会内では高齢化の進展や災害時の防災、会員離れなどが課題となっていた。ちょうどそのころ、横須賀市の自治会の取り組みを視察する機会があった。井上会長は「組織率や防災組織もさることながら、一番印象に残ったのは広報活動だった」と振り返る。その自治会では回覧板は補助的な位置づけで、自治会報がメイン。会員たちは毎月楽しみにしているという話を聞いた。「白百合台でも何とか同じように家庭に届ける広報を作りたい」と動き出した。記念すべき創刊号は、イベント情報や年間予定などを盛り込んだA4サイズ。編集後記には「地域の絆が今ほど必要とされている時期はない。少しでもその礎になれれば」と記した。
しらゆりだよりは地区内6カ所に掲示するほか、青年団の協力で1000世帯全てに配布している。毎月1号ずつ発行するスケジュールは想像以上にハード。発行したらすぐに次のネタ探しへととりかかる。それでも「続けることで意味がついてくる」と信じてこれまでやってきた。現在、編集は井上会長をはじめ、同会常務理事で文体広報部管掌の和田鉄司さんを中心におよそ10人で行う。内容は、福祉活動や防犯・防災活動、理事会の報告をはじめ、地域のイベント情報など身近な生活情報に限定。「自治会の活動が目に見える」「防災意識が高まった」など反響も上々だ。
地域での取り組みを次世代へとつないでいくためにも、目下の課題は後継者の育成。井上会長は「そのためにも今まで以上に有益で、親しみやすい紙面づくりが大切になりますね」と話した。
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