新橋小学校3年2組の児童が、総合的な学習の一環で、弥生台のパン屋「ベッカライトーンガルテン」の新メニューを考案し、このほど商品化が決定した。12月1日から同店で1年間販売される予定。
今年度、新橋小学校では、学年ごとに「環境」「福祉」などのテーマに沿い、クラスごとに深堀りする題材を決定。総合の学習の時間を使いながら11月24日に開かれた学校全体での「ユリノキ学習発表会」に向けて準備を進めてきた。
3年生の学年テーマは「町たんけんから見つけたよ」。同クラスは当初、新橋地区の歴史と紐付ながらイラストマップを仕上げる予定だった。しかし、ある日のクラス会議中、弥生台でパン屋を営む中川貴之さんの息子が「この間、新メニュー考えたんだ」と話したところ、ほかの児童の興味が一斉にそこに向かい、クラスでの新メニュー開発へと方向転換した。
児童のアイデア随所に
まずは「自分たちが食べたいもの」と様々なアイデアをあげたものの、すでに販売されていたり、テイクアウトに適していなかったりと課題は多かった。そこで店の全商品を「惣菜パン」「菓子パン」「ベースとなるパン」の3つに分類し、それぞれの食材や、売れ行きの傾向などの分析を重ね、児童それぞれがイラスト付きの原案の提出を夏休み明けから繰り返し行った。最終的にはクラスで人気投票を行い、得点が高かった数点を中川さんに提出。それぞれの特長を生かして最終的には中川さんの手で新メニュー「幸せ100倍チョココロネ」が完成した。
食べすすめるにしたがってチョコ、カスタード、キャラメル、イチゴと味が変化するつくりになっており、パンの上には「地域との虹の架け橋」をイメージしたクッキーがのっている。
中川さんは「元々、子どもたちは地域の中で育てるものだという想いが強かったので快諾しました。3年2組のみんなのおかげで、元気が出て幸せになれるパンを作ることができました」と今回の取り組みを振り返った。
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