昨年1月から12月21日までに戸塚区内で発生した火災・事故・犯罪の状況が、戸塚消防署や戸塚警察署への取材により同22日、分かった。火災件数は一昨年と比べ増加し、市内ワースト1位に。人身事故件数は減ったものの、死亡者数と高齢者の被害が増えた。また、振り込め詐欺は、件数・被害額ともに増加し、県内ワースト1位になった。
放火が増加
戸塚消防署によると、昨年同期間の火災発生件数は83件と、一昨年同期比で29件増えた。なかでも、放火が33件(同18件増)と約4割を占めていた。
放火のほとんどが、自動車・バイクの車両カバーや、家屋敷地内やその周辺に置いてあるゴミなどの燃えやすいものに火をつけられていたことから、同署は「車両カバーには防火用のものを使用すること」や、「雑誌やダンボールなどの燃えやすいものを家の外に置いておかないこと」、「ゴミは前日に出さず、決められた日時に出すこと」などを注意喚起している。また、同署職員による夜間巡回を強化するとともに、6月1日までの設置が義務付けられている住宅用火災警報器の普及活動を行っている。
「道路横断、危険」
戸塚警察署によると、昨年同期間の人身事故被害者数は1384人で、一昨年同期比で26人減ったが、うち65歳以上の高齢者が40人増え、345人だった。死亡者数は2人増え7人で、うち3人は横断歩道を通らずに道路を横断した歩行者だった。その中には高齢者もいたという。
同署は、「無理な横断は避けて、安全のためにも横断歩道を渡ってほしい」と呼びかけている。
振り込め被害額増
また振り込め詐欺においては、被害件数が一昨年同期比で7件増の33件なのに対し、被害額は大幅に増え約5500万円増の約8000万円に。1件当たりの被害額が増加した。手口としては、犯人が金融機関や警察の職員などを装い、現金や通帳を直接取りに行く「手渡し型」が主流で、被害件数の半数以上を占めている。
同署では、被害者に協力を仰ぎ「騙されたふり作戦」などを実行。現金を取りに来た犯人を逮捕し、犯行グループの検挙につなげているという。
同署は「電話番号を変えたと連絡があった時は、振り込め詐欺の可能性を疑ってほしい。不安なことがあったらすぐに警察へ連絡を」と話している。
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