コミュニティFM放送局「エフエム戸塚」が、東日本大震災の被災地を支援しようと、3月15日から東戸塚駅西口のモレラパークで募金を呼びかけている。4月1日の時点で、募金総額はすでに1千万円を超えている。
「ご協力お願いしまーす」。3月24日、揃いのジャンパーを着たボランティアスタッフの大きな声が東戸塚駅西口に響いた。すると、急ぎ足で駅へと向かっていた会社員が足を止め、さっとお金を募金箱へ入れた。その後も絶えることなく人が立ち寄っていた。中には毎日訪れる人もいるそうだ。
スタッフは皆ボランティアで、東戸塚地区連合町内会に所属する町内会(品濃町、川上町、上品濃)が当番制で担当するほか、区内の小中学生やその保護者らが自主的に参加することもあるという。
3月26日からは、同局オリジナルのチャリティーTシャツ(2000円)も販売されており、4月1日の時点で総額1千11万7898円が集まった。この義援金は被災地のコミュニティ放送局を通じて、被災地に直接届けられる。
地域情報に「安心」
戸塚区内でも震度4を記録した3月11日、同局では地震発生直後から午後10時ごろまで緊急放送を続けた。余震や停電の情報、スタッフを区内に配置してのレポートなど、区内に焦点をあてた情報を伝えた。リスナーの松田寿子さん(43)は地震発生時に都内にいたため、東京や被災地の情報しか流れてこなかった。不安に思ったとき、実家に電話をして、インターネットから同局の番組を電話ごしで聞いた。「戸塚の地名が出てくるだけでほっとして。ピンポイントな情報がうれしかった」と振り返る。
一方、課題も残った。同局によると、今回の震災時の放送はスタジオのある東戸塚駅近くの情報が多かったなど、地域の偏りがあったという。区内全域の情報を万遍なく伝えることが当面の目標。局長の沖千賀さん(45)は「コミュニティ局の役目は、町内レベルの細かな情報を提供すること。今後は今まで以上に区内のネットワークを構築して、ニュースソースづくりに努めたい」と話した。
街頭募金は午前7時〜午後7時、4月14日まで(雨天時はスタジオで受付)。詳細は同局【電話】045・822・1022へ。
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