4月で4年目を迎えた環境活動団体「美織会」の代表 高野 公枝さん 南舞岡在住 72歳
やさしさで人生充実
○…「主婦目線のエコ活動」を合言葉に、環境問題を考える活動をして丸3年が経過した。今年度からは市からの助成金なしで活動する。言わば「一人立ち」だ。「この3年間の活動はどれも思い出深いものばかり。これからは、これまでに出会った方々のつながりを大事にして、さらに会を発展させたい」。気持ち新たに、代表を続投する。
○…横浜市消費生活推進員の任期を満了した人たちが美織(みおり)会を結成。「せっかく身に付けた知識をそのままにするのはもったいない」。そう呼びかけ15人が集まった。傘の布からエコバッグを作るリサイクル活動や環境家計簿の記帳、講師を招いての環境講座などを通して「自然にやさしい生活」を推進してきた。「次世代の子どもたちに美しい地球を残してあげたいから。きれいごとに聞こえるかもしれないけど、孫が生まれてからは本当にそう感じます」
○…60歳まで33年間、子育てや家事と両立させながら、保険会社に勤続した。当時は「仕事人間」。営業に奔走してきたが、退社前の10年間は人材育成に携わる管理職も務めた。仕事から学んだことは「人間関係の大切さ」。「チームは、皆が楽しみながら最大限に力を発揮できる組織じゃないと。運営するには仲間の力が必要。そこを引き出すのは得意分野なんですよ」と冗談っぽく笑う。キャリアウーマン時代に培ったものは、今もしっかりと生かされているようだ。
○…退職してからのこの12年は「今までで一番充実してる」。新しい趣味にと60歳で始めたピアノ。「子どもと違って、自分がやりたくてやってる習い事。とっても楽しい」と、今は10月の発表会で演奏するベートーヴェンの「田園」を練習中だ。前向きで、パワフル。とにかくポジティブな印象を受ける高野代表。「やさしい気持ちがあれば、人生はもっと楽しくなる」。身近な相手から地球まで。相手を受け入れる「思いやり」の気持ちが要だ。
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4月18日