神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2011年6月9日 エリアトップへ

被災地支援 市主導で"医療チーム" 全国唯一の直轄モデル

公開:2011年6月9日

  • LINE
  • hatena
被災者を診療する横浜市の医療チーム(=市提供)
被災者を診療する横浜市の医療チーム(=市提供)

 東日本大震災の発生から約3ヵ月。全国から医療支援の手が届く気仙沼市で、横浜市は唯一、行政主導の医療チームを編成している。想定を超える被害を出した今回の災害。市は継続的な支援と被災地医療の自立を促すプランを打ち出し、被災地の早期復旧を目指す。災害時に行政による医療支援のモデルケースになることが今後期待される。

      ◇  

 横浜市は3月16日に気仙沼市への医療チーム派遣を決定。翌17日には第1次隊が出発した。厚生労働省から神奈川県へ派遣要請が下り、県は市に宮城県への派遣を依頼。市では同県内でも医療支援が遅れている地域を独自に調査し、気仙沼市に決めたという。

 派遣期間は1チーム3泊4日。当初は横浜市大病院や市民病院などでチームを編成したが、3月下旬から活動の長期化を判断し、体制の見直しを決めたという。

 管轄する市健康福祉局医療政策室の山田裕之救急・災害医療課長は現地に赴き、「細く長い支援が必要と判断した」と振り返る。1病院から一度に大人数を収集するのは困難なため、複数の病院スタッフによる混成チームを作ることに。市では市病院協会と2次救急拠点病院に参加を呼びかけ、約50病院の中から15病院の参加が決まった。

 1チームは医師、看護師、薬剤師、市の事務員の4〜5人で編成。現場状況を常に把握するため、全チームに必ず市の職員が加わる。

地域医療復旧に配慮

 気仙沼市内では全国から25の医療チームが派遣されていたが、行政が直接管理していたのは横浜市のみ。ほとんどが学会主導のものや病院単体からの参加だ。

 山田課長は「最終的な目標は被災地域の医療体制が早く復旧、自立すること。厳しいようだが、支援だけでは本当の復興につながらない」と指摘する。被災地域では診療所が復旧しているものの、利便性に優れる避難所などを巡回する医療チームを利用する住民が増える傾向がある。「そのままでは地元経済の回復が遅れる」と山田課長。「行政が直接現場を把握することで、先を見据えた活動が可能になる」とも強調する。

 市では1995年の阪神淡路大震災でも医療チームを派遣しているが、今回のようなチーム編成は初めて。市は災害時のモデルケースとして、今後各自治体へPRしていくという。派遣活動は6月末まで、第31次隊を以って終了する予定だ。
 

㈱横浜建材工業

屋根と外壁のプロ 屋根の無料点検実施中。瓦一枚からでも!

https://yokoken.com/

<PR>

戸塚区・泉区版のローカルニュース最新6

境川遊水地で楽しもう

境川遊水地で楽しもう

5月18日・19日に催し

4月25日

「湯花神事」で無病息災

「湯花神事」で無病息災

泉区 日枝神社で祈願

4月25日

障害者就労支援続け20年

泉区のNPO法人

障害者就労支援続け20年

松陽高生と記念イベント

4月25日

「おでかけスポット」を紹介

戸塚区・泉区の

「おでかけスポット」を紹介

季節イベントを楽しむ

4月25日

たけのこ掘りで笑顔

たけのこ掘りで笑顔

戸塚区・しらかば幼稚園児

4月25日

日本最大級のシネマフェス みなとみらいで人気作品を野外上映

日本最大級のシネマフェス みなとみらいで人気作品を野外上映

4月30日〜5月6日、「SEASIDE CINEMA 2024」

4月24日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook