戸塚区役所が7月4日、地域団体「舞岡まちづくり塾」からの要望で、舞岡公園南門近くにある庚申塔を、横浜市教育委員会へ地域文化財として推薦した。
庚申塔は、元文2年(1737年)に建てられたもので、正面に「前岡村同行七人」、右側面に「これよりぐめうじミち」、左側面に「これよりかまくらミち」と刻まれている。同団体によると、現在の舞岡が昔「前岡」と呼ばれていたことを裏付ける、地元に残された唯一の物という。
庚申塔は、昨年7月まで、現在地から約80m離れた場所に生えていた樹齢約260年の大木・スダジイの根元に置かれていたが、都市計画道路「横浜藤沢線」の着工を機に、スダジイと共に現在の場所に移された。
同団体の島谷健一さん(75)は「地元の歴史を物語る貴重な物。後世まで守るためにも文化財として認めてほしい」と話した。
区によると、地域文化財の制度が始まった1988年から区が推薦したのは14件。うち、地域文化財として登録されたのは「東海道戸塚宿見付跡」と「柏尾の大山道道標」、「南谷戸のおおわらじ」の3つ。今後、有識者による審議などを経て、11月ごろまでに登録されるかどうかが決まるという。
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