「子どもに作る楽しさを」 おもちゃ教室開く戸塚町の高橋さん
「ほうらできたよ」。黙々とおもちゃを作っていた杉山実優(みゆう)ちゃん(4)に笑みがこぼれた。糸につながった紙を上下に動かすことでかぶと虫のイラストが糸を伝っていく「きのぼりかぶとむし」が完成。かぶとが登る様を実優ちゃんは目をくりくりとさせて見つめた。
8月27日、舞岡地区センター。高橋辰治さん(71)のおもちゃ作り教室には小さな子どもやその親など40人が集まった。おもちゃは紙やゴム、針金などで簡単に作れる物ばかり。子どもたちは高橋さんと一緒におもちゃ作りを楽しんだ。
「何もしないよりは何かやった方が」。活動の動機は強いものではなかったが、7、8年前から地域のイベントで教室を開く中で、今では地区センターなどからお呼びがかかるまでになった。設計士の仕事をしていたこともあり、おもちゃの考案は「苦じゃない」。得意なことをボランティアに生かしている。「今はおもちゃを見ても『どこで売ってるの?』と聞く時代。子どもに作る楽しさを知ってもらいたい」。今後も力を入れすぎず、ささやかな願いを込めて活動を続ける考えだ。
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4月18日