全国高校囲碁選手権の個人戦で優勝した 谷 結衣子さん 品濃町在住 湘南白百合学園高校2年
囲碁で広がる友達の輪
○…7月に開催された全国高校囲碁選手権大会の女子個人戦で念願の優勝を果たした。決勝での対局は、中盤まで優勢だったのを逆転され、終盤にまた追い越すという接戦。半目差で勝利をつかんだ。「まさか、優勝できるとは思いませんでした」。対戦相手は今まで何度か戦ったが一度も勝てなかった相手。この大一番で勝てたことを素直によろこぶ。
○…囲碁を始めたのは、小学2年生。当時人気があった囲碁を題材にしたマンガ「ヒカルの碁」に影響を受けて、囲碁スクールに通い始めたが、ここまで夢中になるとは思わなかった。囲碁を続けてこられた背景には、両親の後押しもある。「自分に自信を持てるものを身につけさせたい」という思いを受け、囲碁好きの父からも時に厳しく指導を受けた。「もっと遊びたい」「テレビが見たい」と思った時期もあったという。しかし、当時を振り返り「やっぱり囲碁をやってきてよかった」。取材に付き添っていた母からは、安堵の笑みがこぼれた。
○…囲碁をやっていて良かったと思うことは、老若男女、海外の人と友人になれること。小学生のころから行き付けの碁会所には親子以上に歳の離れた囲碁仲間がたくさんいる。「囲碁って、性格が出るからすっごく面白いんですよ。私の囲碁友達は個性的な人ばっかりなんです」。そう言って声を出して笑う姿は、囲碁の固いイメージを覆すほど、はつらつとした印象。自身は、戦いを仕掛けるのではなく着実に一歩一歩進めていくタイプという。
○…囲碁以外に好きなことは、野球観戦。「アニキ(金本知憲選手)を崇拝してます」と宣言する熱狂的な阪神タイガースファン。今までの人生で一番遊んだという今年の夏休みには、家族4人で3回球場に足を運んだ。次に掲げる目標は「大学合格」。「大学で囲碁部に入りたいんです」。近い将来実現するであろうささやかな夢を抱く。
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4月18日