外気温10度カット 日立で緑のカーテン
日立コンシューマエレクトロニクス(株)(吉田町)の構内で育ててきたグリーンカーテンが、節電に一役買っている。
日立グループでは、政府の節電実行計画に基づき、東京電力・東北電力管内の使用最大電力を昨年ピーク比で15%以上削減しようと、休日の分散化、照明の一部消灯、空調の設定温度変更(28度固定)などを行っている。
グリーンカーテンもその一環で、全国約200拠点で実施。日立コンシューマエレクトロニクス(株)横浜事業所では6月16日、パーツセンター2階に35株のゴーヤ苗を設置した。
今夏、横浜の日最高気温の平均は7、8月ともに30度以上、日照時間は昨年に続き月200時間を超えた。
環境推進センタの中川一成センタ長は「7月17日には窓をほぼカバーできました。西向きなので、従来はブラインドを下ろしてもかなりの暑さでしたが、今年は快適そのもの。8月中旬、グリーンカーテンの表面温度が45度を記録した日も、裏面は35度。おかげで窓から差し込む直射日光の温度が下がり、エアコンの設定温度が28度でも快適に仕事ができます」と話す。
厚みのあるグリーンカーテンに育ったのは、園芸に詳しい主任の天野清治さんを中心に取り組んできた、腐葉土作り、蔓の剪定、手作業による授粉など地道な努力があってこそという。「すでに約180本のゴーヤを収穫し一部は完熟させ、種も回収しています。来年以降も続けていければ」と天野さん。
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