戸塚区版 掲載号:2011年9月29日号
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10月1日から鶴見区で個展を開く日本画家 鶴巻謙郎(けんろう)さん 小雀町在住 38歳

素顔で描く日本画家

 ○…「光」と「空気」をテーマにした個展を10月1日(土)から鶴見画廊(鶴見区)で開く。フランスの建造物などをモチーフにした大きな日本画を屏風のようにして会場内に点在させる。「まるで絵の中に迷い込んだような空間」。本格的に絵を描き始めたのは高校を卒業してから。「最初は友人に誘われたんだったかなぁ」。じっくりと考えてから答える。絵の世界と似た、ゆるやかな空気が流れた。

 ○…新潟県の実家にもアトリエがある。祖父は三条市名誉市民の紙塑(しそ)人形作家・鶴巻三郎(故人)、両親は彫刻家、妹は版画家。芸術一家で育ち、子どものころから絵は好きだった。「立体じゃなくて絵にしたのは、親へのせめてもの抵抗だったのかな」。顔全体をクシャクシャにして笑う。芸術家の頑固で澄ましたイメージは一切感じない。

 ○…大学時代と現在では画風が大きく異なる。かつての絵は、若かったからか少し棘を感じる。「自分が一番だと思っていたし、社会に対する反発心も強かった」。絵が変化した背景には、生活環境の変化がある。結婚後、双子の娘を授かり、新築した自宅に天井が高くて明るいアトリエを設けた。すると、使う絵の具の色が変わった。「いっつも内面が表れるよね」と美大時代から隣で見てきた妻が、その「繊細さ」をおかしそうに指摘する。彼女は人生に欠かすことのできないアドバイザーだ。今回の個展も「こんな絵があったら素敵だね」という妻のつぶやきから始まった。

 ○…戸塚駅近くの有隣堂カルチャーセンターで日本画を教えるほか、南区の市民プラザで運営を手伝いながら子ども向けの絵画イベントを開く。家では6歳になった娘たちと絵を描くことも。今後のことは自分でも分からないが「日本の建造物を絵に取り入れたい」、「ヨーロッパに進出したい」と目標は多い。これからも、人生の折々の変化を敏感に捉えながら、素顔のままに絵を描き続ける。
 

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