戸塚区版 掲載号:2012年1月5日号
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「世界で戦えるプレーヤーに」 全日本で初優勝 市内在住の机選手

 昨年11月23日から27日に「ヨコハマスカッシュスタジアム SQ―CUBE」(港北区)で行われた第40回全日本スカッシュ選手権大会・男子で、初優勝を果たした横浜市旭区在住のスカッシュ選手、机伸之介さん(22)=写真。「海外にはまだまだ上がいる」(机さん)。イギリス修行を経て、日本の頂点に立った男が見据えるのは、強豪がひしめく世界の舞台だ。

 スカッシュは、2人の競技者が正面の壁に向かい、テニスのようなラケットでボールを交互に打ち合う、イギリス生まれの屋内スポーツ。テニスよりラケットが軽量で扱いやすく、レクリエーションスポーツの一つとして、日本でも幅広い世代に広がりつつある。

 「(他大会で)勝っている相手なので自信はあったが、不安やプレッシャーも感じていた」。同大会の山場と振り返る27日の準決勝。一昨年、二年前の決勝で連敗した日本ランキング1位、福井裕太選手に競り勝ち、王者の大会4連覇を阻んだ。

 スコアは3-1(11-6、12-10、9-11、11-4)。「我慢して(相手のショットを)拾っていくベーシックなタイプ」。言葉通り、堅実なプレーが導いた結果だ。

英国で武者修行

 「スカッシュ人生を根底から変えた」という昨年8月のロンドン行きは、世界トップクラスのコーチを知人に紹介してもらい、Eメールを送ったのがきっかけ。「世界で戦えるプレーヤーになりたい」-。その熱意とハングリー精神が伝わり、練習生の一人として招かれ、約2ヵ月半、コーチの指導を受けることになった。

 スカッシュの母国で学んだのは「リラックス」。「今まで気付かないうちに力むことが多かった。抜くところと踏ん張りどころの使い分け方が分かってきた」。帰国後、約半月後の同大会でつかんだ手応えがそこにあった。

視線の先は世界

 両親の影響で10歳からスカッシュを始め、毎日のように練習に明け暮れた。中学時代は日本代表ジュニアにも選出され、世界の強敵と対峙。「中途半端は嫌だなって。環境を変えようと思った」。県立旭高校卒業後はすぐマレーシアに渡るなど、常に自分を磨く場を求めてきた。

 現在はスカッシュ専門施設のチーム「SQ―CUBE PRO」に所属し、選手活動の傍らコーチとして後輩指導にも注力する。「まず世界ランク100番台が目標。自分のプレーを多くの人に見てもらい、世界を目指す選手をもっと増やしたい」。若き新王者が、日本スカッシュ界に新たな旋風を巻き起こそうとしている。
 

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