年頭所感 日本経済再興の年に 横浜商工会議所会頭 佐々木謙二
平成24年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
昨年は、東日本大震災と原子力発電所の事故、紀伊半島の豪雨、タイの大洪水など、我々が今までに経験したことのないほどの大災害に見舞われた一年でありました。しかし、我が国は、度重なる震災、戦災、経済危機などの苦難を乗り越えてきた歴史と経験があり、今後、発生する震災の復興需要を足がかりに、このたびの国難とも言える状況を必ずや克服するものと信じております。そして、一人一人との”絆”を一層深め、本年が日本経済の再興のスタートの年として、心を強く前を向いて歩み出したいと考えております。
横浜商工会議所の活動方針
横浜商工会議所では、『1.財政基盤の確立』『2.部会・支部活動としての会員・非会員交流事業等による会員増強策の展開』『3.中小・小規模企業への経営改善普及事業の強化』『4.政策提言力の強化と地域総合経済団体としての発信力の向上』の4つの活動方針に基づき事業を展開しております。
魅力ある事業活動の積極的な展開
財政基盤の確立につきましては、本年が議員改選の年に当たることを契機といたしまして、商工会議所活動を広く周知・PRして会員増強に結びつけて参りたいと考えております。
また、会員交流事業の展開につきましては、引き続き会員年頭祝賀会や会員大会の開催、そして、部会間の連携による魅力的な事業を展開し、会員企業間の情報交換や交流促進などのビジネス交流機会の創設に努める他、交流事業に資する会員名簿(商工名鑑)を発行したいと考えております。さらに、地域活性化に向けた地域資源・区別ブランドの整備・拡充では、新たな地域ブランド商品の開発と、これらを活かした集客事業やイベントを積極的に企画・実施してまいります。
中小・小規模企業への支援事業につきましては、集約・統合した中小企業経営相談センターの機能を十分に発揮し、きめ細かな経営相談・指導、個別事情に対応した相談につきまして、引き続き注力して参ります。特に、東日本大震災の発生によって露呈した災害対策の不備とその重要性に鑑み、商工会議所だからこそ出来る企業間の連携による帰宅困難者対策の推進を図るとともに、中小企業の事業継続計画(BCP)の策定支援等、災害に強い経営基盤の確立を図り、ひいては横浜経済の発展に努めて参りたいと考えております。
また、観光振興の観点では、戦後の復興と横浜の活性化を目指して実施されているザよこはまパレード(国際仮装行列)が、本年で60回という記念すべき大会を迎えることから、同事業の歴史的意義を後世に伝えるべく、原点回帰を意識した従来にも増して魅力ある事業として展開したいと考えております。
グローバル化の進展に対応した国際化の推進につきましては、関係団体との連携強化によって、中小企業の海外展開を一層支援して参りますが、発展著しい新興国への経済視察団の派遣なども検討して参ります。また、当所の外郭団体として日米の友好に貢献してきた「横浜日米協会」が、1952年の発足以来、創立60周年を迎えることから、同協会の記念事業である「創立60周年記念レセプション」の開催を支援・協力して参ります。また、折しも本年が日本から米国へ桜が寄贈されて100周年に当たり、横浜市主催で開催される「日米桜交流100周年記念シンポジウム」についても同協会の記念事業として位置付けられており、同事業の実施についても支援・協力して参ります。
そして、政策提言力の強化と発信力の向上につきましては、当所内に設置しております常任・専門委員会の活動を通じて、引き続き明年度の市政・県政に関する要望や税制改正に関する要望などに積極的に取り組むなど、横浜経済の強化・活性化を図る政策提言を一層推進して参ります。
最後になりますが、皆様にとりまして、本年が佳き年となりますことをご祈念申し上げまして、私の年頭のご挨拶とさせていただきます。
(以上、要旨。見出しは本紙)
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4月18日