川上北小学校地域防災拠点運営委員会が3月3日、戸塚区の防災拠点として初の「YHUT(ワイハット)」を利用した防災訓練を行い、約60人が参加した。
YHUTは日本防災士会横浜支部が作成した避難所運営のための図上訓練システム。避難所に使う建物の見取り図を使い、様々な状況を想定、判断していく。東日本大震災時、帰宅困難者への対応がすぐにできなかったと聞いた藤田泰嗣(たいし)さんが「円滑な運営のための訓練を」と名乗りを上げ、委員長に就任。その後、実践的なYHUTを選んだ。
当日は、6人前後の班ごとに同校の見取り図を囲み、受付や本部、トイレなどの設置場所を決定。その後、「要介護と認知症の両親と息子」「4人家族と猫」「幼児2人のみ」など、30パターンの避難者を設定し、短時間で誰をどこに待機させるかを順次判断していった。合間には「区へのボランティアの人数要請」や「津波警報の発令」「テレビの取材依頼」などの追加設定も次々と入り、参加者は判断に悩んでいる様子だった。藤田委員長は「今回すぐに判断できなかったことも、これから解決していけば、いざというときに対応できるはず」と話した。
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