柏尾100年史 地域ぐるみで 冊子完成 「次代に歴史を」
明治末期から現在までの柏尾地域の歴史をまとめた冊子「柏尾の百年史」が3月10日に完成した。同冊子は、柏尾町内会有志のほか、小学校や企業なども協力し、地域ぐるみで編さん。編さん委員会委員長の齋藤純一さん(64)は「先人に感謝し、次代に歴史を伝えたい」と思いを語った。
冊子85ページには、同町内会や、同町内会など9自治会町内会が加盟する柏尾地区連合町内会の歴史、行事、史跡の説明が掲載され、学校や企業、商店、公共施設も紹介されている。
坊主頭の男子児童が机に向かっている1937年時の旧川上小学校の授業風景や、当時同校で行われていた相撲、1935年前後に撮影された田んぼでのずい虫取りの様子など、地域住民から寄せられた写真も随所に盛り込まれている。
冊子は2千部発行され、同町内会全戸に配布されるほか、同連合町内会、編さんに協力した柏尾小学校、(株)ブリヂストン横浜工場などにも配られ、同校では授業にも活用される見通し。
「柏尾の発展は先人ありき。先人への感謝を表すとともに、柏尾に移転してくる人のためにも歴史をまとめたかった」「柏尾の未来につないでいけるものができた」。同町内会会長を兼ねる齋藤さん、副委員長の天本武さん(71)はそれぞれ話す。昨年2月に同委員会が発足。同校や同工場など協力者は増え、委員23人が1年かけて作った。戸塚区役所が知る限りでは、地域ぐるみでの歴史冊子編さんは珍しいという。
今後も掲載内容には手を入れ、続編や改訂版を作る予定。編さんにあたり集まった資料を展示するために、同校に歴史資料館を作る構想もあるという。
同25日(日)には、同校体育館で冊子の発表会が開催される。2部制で、第1部の式典には一般も出席できる(残席30)。出席希望は明日23日(金)までに齋藤さん【電話】045・826・2022へ。
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4月18日