矢部町の青柳博英(ひろ ひで)さん(69)が太陽や蛍光灯の光で、消臭・抗菌作用を起こす光触媒を布に定着させる技術を開発し、商品の普及活動を行っている。
光触媒「酸化チタン」の電子が、光を当てることで有害物質やにおいを分解することは20年ほど前に発見された。壁紙やガラスに利用されてきたが、布への定着技法が見つからず、実用化は難しいとされていた。14年前、ダイオキシンを光触媒で処理できないかと研究を始めた青柳さんの元に共同開発の話を持ちかけたのが横浜スカーフの模様をプリントする捺染(なっ せん)会社だった。繊維や樹脂、温度など、条件を変えながらの試行錯誤の末、完成に至ったという。これまでは洗うと効果も消えていたが、捺染技法により数年持続するようになった。特許と日本工業規格(JIS)も取得している。
青柳さんは福祉製品の開発を行うNPO法人「たくみ21」にも所属。同法人がかながわ県民センターで6月23日(土)と24日(日)午前10時から行う展示発表即売会にも同商品を出品する。
(今号人物風土記で紹介)
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