戸塚区版 掲載号:2012年6月7日号
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尾上劇団、念願の戸塚へ 会長の丸山さん、恩師の教え守り40年

文化

舞台でポーズを取る丸山幸男さん(右)
舞台でポーズを取る丸山幸男さん(右)

 大衆演劇を行うボランティア劇団「尾上(おのうえ)劇団」が5月28日、グループホームひかり横浜戸塚とひかり横浜本郷台で、県内で初めて公演した。演者兼会長である丸山幸男さん(67)にとって戸塚区は、40年続けたボランティア活動の原点である恩師ゆかりの土地だった。

 会場が拍手と歓声で沸いた。演者は、鮮やかな衣装に身を包み、利用者と一緒に手拍子をとりながら歌謡曲を歌った。公演の際は尊敬の念を持って観客と必ず触れ合うという。利用者(82)は、「とても温かい心が伝わってくる。涙が出ちゃう」と笑顔で話した。

 「大きくなったら、人のお役に立ってね」

 丸山さんの原点となった、今は亡き中学時代の担任教師、徳村道子さんの言葉だ。丸山さんは教えを守り、ボランティア活動を40年続けてきた。幼少期に母親が肺結核を患い、中学2年生の時に亡くなる直前まで、感染しないように隔離されて育った。母の温もりを知らずに育った丸山さんにとって、徳村さんは母親同然だった。家にも生徒を気軽に招き、男女問わず生徒を愛情を込めて抱きしめた。「先生の温もりがうれしかった」としみじみと語る丸山さん。活動を始めてからは「『いいことをやってらっしゃる』って先生が言ってくれたのがうれしくて。40年続けられた原動力だった」と恩師との思い出を振り返った。

 戸塚区は徳村さんが定年後に約20年住んだ土地。「40年目にしてようやく来られた。念願が叶った」とゆかりの地での舞台を喜んだ。

 活動は、埼玉県越谷市で理髪店を経営する傍ら、児童養護施設や福祉施設で無料で散髪をしたのが始まり。1999年、旅行先でたまたま大衆演劇を観劇。傍で楽しむ高齢者を見て「これならできそう」と思い、翌年に友人と5人で同劇団を旗揚げ。公演依頼があれば全国各地を回り、年間約100件の公演をこなす。今回で689回目。団員は全国に約80人いる。

 丸山さんは「今後も地域の皆さんに喜んでもらえたら。また戸塚に戻ってくるのが夢です」と熱く語った。

 同劇団に関する問い合わせは座長の加藤和子さん4090・5529・7946へ。
 

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