戸塚区 防災計画暫定版を発表 災害対応の記述増 次年度に本格改正
区が見直しを進めていた戸塚区防災計画の暫定版が6月8日、戸塚区災害対策連絡会議の中で発表された。帰宅困難者対策など、災害発生時における区災害対策本部の対応についての記述を増やした。来年3月に改正される市防災計画の内容を踏まえ、区計画も本格的に改正される。
防災計画に新しく盛り込まれたものとしては、【1】備蓄物資の充実【2】地域防災拠点運営委員会などの訓練【3】明治学院大学横浜キャンパスとの連携【4】帰宅困難者対策―などが挙げられる。
【1】では、区内35の小中学校が指定されている地域防災拠点の備蓄庫に、4月までに発電機やテント、トランシーバーなど7種の備蓄品を新しく配備した。
【2】では、従来の訓練内容に加えて、同拠点の開設や運営の訓練を効果的にコーディネートできるようにと、大きな地図上に被害状況などを書き込み、対処方法を検討する図上訓練(DIG訓練)を今年度から取り入れる。
【3】では、学生によるボランティア活動が盛んな同大と区が災害時の協力協定を今秋までに締結する。学内施設を活用した区災害ボランティアセンターの設置などについて連携を進める。
【4】では、戸塚駅に、区や鉄道事業者、駅周辺事業者などによる連絡協議会を12月までに設置し、帰宅困難者対策を推進。来年2月上旬を予定とし、帰宅困難者発生時の対応訓練を実施する。次年度には東戸塚駅にも同協議会を設置する。また、戸塚駅周辺に帰宅困難者が発生した際、区や戸塚警察署など関係機関の合同本部を同駅に設置する。
区役所で開かれた災害対策連絡会議には行政や各種団体39人が出席した。防災計画案に関する説明に異論がなかったことから、区は承認を得たとし、今後は案に沿って事業を進める。暫定版は6月中に区HP(ホームページ)に掲載。7月には印刷し関係機関などに配布する。
区計画は市計画改正後、次年度に本改正される。
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4月18日