戸塚パルソ振興会 被災地に愛の手を 震災のパネル展、物産展で支援
戸塚パルソ振興会(栗田昭義会長)は9月5〜7日の3日間、東日本大震災被災地の生産者を応援する一般社団法人 希望の環(わ)」(高砂光延理事長)に同商店会がスペースを提供し、震災パネル展や鯨の缶詰などの物品販売に協力した。1日2万人が行き来する通りでの催しは、3日間でのべ1800人が訪れ、金額にして約66万円を売り上げたという。
「真の復興はこれからだ」―。
石巻にある木の屋石巻水産は震災の映像でしばしば流れた津波で倒れた巨大缶詰の会社。その会社が生産し販売してきたのが「鯨の大和煮」缶。同社の倉庫に数十万缶あった缶詰をボランティアらの協力を得て全て掘り出し「希望の缶詰」として販売を続けた。そして、同缶詰の売上を資金にして鯨を2頭仕入れ、「感謝の缶詰」として販売することになったという。「希望の環」はこうした被災地の生産者らを応援していこうと立ち上がった。
「希望の環」の活動は全国に及ぶ。今回、公益社団法人商連かながわを通じて戸塚区商店街連合会へイベント開催のオファーがあり、戸塚パルソ振興会が話しを進めた。栗田会長は、イベント開催に向け奔走した。出店の許可を求め横浜市、戸塚警察署、戸塚土木事務所などと折衝し「東日本大震災 被災地復興支援パネル展・現地物産即売会」の実現にこぎつけた。「今までは被災地にさまざまな救済策があったが、1年も経過すると補助金等が次々に打ち切られており、これからが被災地の方々にとって一番大事な時期。何か現地のために少しでも役に立てれば」そういう栗田会長の思いが通じた。
会場となったのは戸塚西口バスセンター1階・西通り・中村ビル前。学生ボランティアによる呼び込みなどがあり、初日の5日は午前11時のスタート以前から人が集まり、関心の高さをうかがわせた。希望の環・支援コーディネーターの小倉伸太郎さんは「おいしかったからまた買って応援していこう、という気持ちになってもらえれば」と話した。
栗田会長は、「ボランティアの学生さんがとても礼儀正しく誠実だった」とし「初日に購入した方に『おいしかったからまた来た』と言われたことがうれしかった」と3日間のイベントを振り返った。
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4月18日