女子ラグビーTKM7 創設1年 選手増強へ 公式戦単独出場を目指す
戸塚区内で12病院・施設を運営する医療法人「柏堤会」の女子7人制ラグビークラブ「戸塚共立メディカルセブンズ(TKM7)」が創設から1年を迎えた。上田昭夫監督とクラブオーナーで同法人の横川秀男理事長にこの1年間を振り返ってもらった。
昨年10月には6人だった選手は10人にまで増えた。上田監督と横川理事長が全国の大学や高校などを回り積極的に集めてきたという。
メンバーの多くはソフトボールやバスケットボール、陸上などの他スポーツ経験者が多いが、上田監督は「未経験者はゼロから育てるため、癖がない利点がある」と話す。年齢は19歳から34歳まで、身長も150cmから175cmと幅広い個性を持つ顔ぶれ。日本代表選手も3人所属する(7人制1人、15人制2人)。
「この1年間は体づくりと基本プレーに力を入れてきた」と上田監督。週4日はジムでトレーニングを積み、引き締まった体づくりに励む。週末は練習試合を重ねるほか、他チームと組んで公式戦にも出場する。
病院職員にも張り合い
チーム創設者の横川理事長は自身も高校、大学でラグビーに9年間打ち込んできた。「ラグビーの精神”One for all,all for one”(ひとりは皆のために、皆はひとりのために)は病院の組織運営にも生かされる」と横川理事長。
一昨年秋、女子7人制ラグビーが2016年五輪から正式種目になることを知り、チーム創設に踏み切った。長い付き合いのラグビー関係者に選手を紹介してもらい、同じ病院グループのソフトボールチームにも声をかけ、昨年8月にソフトボール経験者を含む6人でチームが発足。練習と仕事を掛け持つ厳しさから辞めた選手もいたが、今はチームとしてまとまっているという。「職員の間でも張り合いが生まれ、チームの活躍を楽しみにしている」と横川理事長は話す。
チームは来年春にもさらに選手を増やす予定だ。上田監督は「病院職員も応援に来たいと言ってくれているし、早く単独で公式戦に出場できるようになりたい」と強調する。目先の目標は12人だが「15人までは増やしたい。そうすればゲームもできるし、練習は充実する」と上田監督。
厳しい練習に耐え、1年を乗り越えてきた選手たち。「彼女たちは価値観が同じ。何を犠牲にしても辞めないという自信がある」と上田監督は選手を信じる。
来年2月には関東地区セブンス大会、3月にはジャパンウィメンズ大会も控えており、チームはさらに結束力を高めていく。
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4月18日