横浜型地域貢献企業 戸塚区から2社が認定
地域を意識した経営や、地域貢献の視点で環境保全やボランティアなどの社会的活動に取り組んでいる企業を対象とした「横浜型地域貢献企業」。2007年度から始まった制度で、今年度新たに24社が認定を受け172社となった。
10月22日には横浜情報文化センター(中区)の情文ホールで認定証授与式が行われ、認定委員会名誉会長である林文子横浜市長から、認定企業に認定証が手渡された。
戸塚区内からは生駒植木(株)と小雀建設(株)(ともに小雀町)の2社が認定。両社の代表取締役社長に地域貢献への活動内容や会社のポリシーについて話を聞いた。
生駒植木(株)
緑化樹の生産販売から造園工事を手がける同社は1919年に創業。生駒順社長(45)は4代目だ。
同社では、約10年前から近隣の小雀小学校で3年生を対象に出前授業「緑の学習」を定期的に行い、植木の大切さを伝え続けてきた。生駒社長は(社)日本植木協会が全国の学校で進める「緑育出前授業」にも積極的に参加している。
「植木は成長していく過程で良い空気を作り出す。そんな意味では食べ物よりも大事かもしれない。子どものころから植木を好きになり、大人になってからも身近なものとして置いてもらいたい」と生駒社長。
しかし、都市農業は担い手が減り、年々厳しさを増し続けているのが現状だ。生駒社長は「他の地域任せではいけない。原点に帰り、横浜の空気は横浜で作らねば」と強い口調で話す。
地域の理解があって続けられるという同社の仕事。地域貢献は避けて通れないテーマだ。「取り巻く環境は厳しいけれど、これからも継続して植木の大切さを伝え続けていかないと」。同社では今後も緑育に力を入れていく。
小雀建設(株)
公共事業から土地活用、戸建住宅事業と幅広く総合建設業に携わる同社は、今年で創立50周年。「継続に感謝」をテーマに先日、小泉和雄社長(61)から県と市に寄付も行った。
同社では2年前から社員たちが2カ月に1度、国道1号線の中央分離帯(吹上交差点から戸塚警察署付近)の清掃と草刈りをボランティアで行っている。「これからはボランティアが企業や民にも根づくべき。その先駆けになれれば」と小泉社長。「ボランティアを通じて、地域の絆を強めることもできるはず。楽しみながらすれば続いていくのでは」と提言する。
また、半年前から自社の屋上で風力発電をし、夜になると街灯がない地域を照らしている。今後は太陽光発電も導入するという。 同社が市に寄付をした東戸塚駅前の大時計は12月に設置予定で、メンテナンスも無償で行っていく方針だ。小泉社長は「今後も時代に応じた、いい仕事をしていきたい」と語っていた。
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4月18日