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自宅に訪問する薬剤師
自分達が患者に処方している薬が、実際にどのような環境で服薬されているのか。その様子を目の当たりにしてショックを受けた。「薬を処方してもらってもうまく飲むことができず、家に山積みになって残っていることが意外と多い。その額も数十万円分におよぶケースもあり、医療費が無駄になってしまう」
医師や訪問看護師、家族の依頼を受けて患者宅を訪れ、薬の服薬指導などを行う在宅療養支援に10年前から取り組む。患者の家族から話を聞き、錠剤の飲み込みが悪いと聞けば水なしでも口腔内で溶ける「口中崩壊錠」や粉末に変え、一人暮らしで飲むことを忘れてしまいがちな人には1日1回の薬にし、ヘルパーに一声かけることも忘れない。
「ほんのちょっと飲み方を変えるだけでずっと楽に飲めるようになり、症状も安定するので家族の負担も減らせます」
患者の笑顔に決心
在宅療養支援に興味を抱いたのは10年ほど前。知人から入院中の家族を自宅で看取りたいという相談を受けた事がきっかけだった。「当時は今ほど多くなかった往診可能な医師を探したり、介護用ベッドをセットしたり」。薬剤師ではなく、資格をもつケアマネージャーとして支援した。
その患者は数日後に亡くなってしまったが、久々の帰宅を果たした際に見せた笑顔が忘れられず、在宅療養を支えていきたいという思いが深まったという。
24時間相談受け付け
1990年に漢方専門薬局として創業。現在は処方箋も扱い、閉店後も24時間体制で薬を中心に医療相談を受け付けている。
「夜中に子どもが急に熱をだして飲み合わせを不安に思う親など、24時間相談できるところがあれば安心なはず。患者にとってホットステーションのような存在でありたい」と話し、何でも話せる「かかりつけ薬局」をもつ大切さを訴えている。
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4月18日