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3歳から5歳に基礎が作られる
37年間勤めた小学校の教員を定年退職後、すぐに両親が設立したひまわり幼稚園の6代目園長に。毎日休みなく動き回るが、毎朝門前に立ち、登園する園児と保護者へのあいさつは欠かさない。「一人ひとりを大事に」が園のモットー。連絡帳でのやり取りだけではなく、園児の家での様子などを保護者から直接聞くことも必要だという。
幼稚園バスもあえて導入していない。幼稚園の中身を見て選んでほしいからだ。中には市外から毎朝、母親と一緒に登園する園児も。「親の都合ではなく、子どもの教育にとってどうかを考えてほしい」。幼稚園からの帰り道に母親といっぱい話をしたり、手作りのお弁当を食べたり…。「10、20年先に必ず親の愛情を感じるはず」とほほ笑む。
好きな言葉は、アメリカのロバート・フルガムの名言「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ―」。
「3歳から5歳の幼児教育は、人生で一番大切な時期」と多くの場で強調し続けている。身体、情緒、知的感覚などすべての基礎が作られるからだ。
だからこそ「どのような環境で育てるかが、非常に大事」。自然の中で四季の移ろいを感じたり、家族と楽しく過ごしたり、何かを製作したり…。子どもたちが多くの体験ができるような環境を、幼稚園や家庭が作る必要があるという。
勉強よりも大切な5つのこと
子どもが就学前の保護者は不安を感じやすく「入学前に幼稚園で勉強を教えてほしい」とよく言われる。しかし、「幼稚園にいる時期は勉強よりも先に学ばなければいけない大切な5つのことがある」と伝える。
それは集中力を養うこと、人の話を聞くこと、言いたいことが言えること、友達と仲良くすること、興味や関心を持つこと。これらを身につけておくと、小学生になったとき、物事に興味を持ちやすくなり勉強に意欲が湧くという。
今後、幼稚園と保育園は一体化し「認定こども園」になる計画もあるが、「形は変わっても幼児教育はおろそかにできない」と話す。
そして自らが培った経験と知識を生かし、幼稚園と小学校の連携強化に今後も力を注いでいく。
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4月18日