満開を迎えた舞岡川の遊歩道に咲く7本のソメイヨシノ。この桜は、隣接する三宝精機工業(株)の金子憲男(かずお)会長が植樹し、社員らと協力して育てたものだ――。
かつて草木が生い茂っていた川の両岸は、子どもたちにとって最適な遊び場。なかでも、夏にクワガタが集まり、秋になるとドングリが実るクヌギの木は大人気だった。ところが約25年前、川の拡張工事で木々が伐採。これを機にセットバックした同社の敷地の一部には、遊歩道が完成した。
金子さんは様変わりした殺風景な景色に居てもたっても居られず、遊歩道に桜の植樹を検討。そこはすでに横浜市の土地となっていたが、苗や肥料の購入から手入れ等の管理をすべて自前で行うことなどを条件に承諾を得たという。
それから四半世紀、大きく育った桜は遊歩道を行き交う地域住民の目を楽しませている。現在79歳の金子さんは「生まれ育った舞岡には愛着があるからね」と、まぶしそうに満開の桜を見上げていた。
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