病乗り越え、三好さん開所 俣野町コミュニティサロン
俣野町480の15、ファミリーマート前にあるコミュニティサロン。まだ開所して3カ月余りだが、5回開いた「歌の広場」には毎回、50〜60人の近隣住民らが集うなど、すっかり地域の憩いの場となっている。
施設を開いたのは、歌の広場でピアノ伴奏も担当する同地在住の三好孝子さん(60)。34年間営んだ作業服の店舗を閉め、地域のためのサロンに改装した。
24歳で父の事業を継いだ三好さん。結婚し双子の男の子にも恵まれ、人生は順調かに見えた。が、39歳、2人の子が小学3年の時に大腸がんと診断され、医師に生存率30%と告げられる。「絶望感しかなかった。目の前が真っ白って、こういうことかって」
しかし、入院中に不思議な体験をする。看護師が歌ってくれた讃美歌を聞いた際、「すーっと、心が静かになった」のだ。
退院後、すぐに音楽療法の存在を知り、「そういうことだったのか」と腑に落ちた。「5年後に生きていたら(音楽療法を)身に着けよう」と心に決め、48歳で大学の科目履修生として音楽療法を学んだ。
数年前、ある雑誌をきっかけに「人が集える場をつくりたい」という想いが胸に芽生えたことから、思い切って事業をやめた。開所にあたり、地元の人たちに助けられたことも忘れられない。「人の心を癒す力がある」音楽の魅力を伝えようと、歌の広場の定期開催(次回は4月20日(土)、参加費200円)も始めた。
「心が豊かになれるたまり場にしたい」
施設は会合等にも利用(有料)可。三好さん【電話】090・5393・6974。
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4月18日