戸塚区はこのほど、昨年10月に中学生を対象とした防災対応力研修を独自に企画・実施したことを受け、横浜市から「チーム横浜市長賞」を授与された。
この表彰制度は2008年度に始まったもの。「市民・社会の要請を実現」「市民から信頼される誠実・公正な行動」など、市が策定する市職員の行動基準にかなう取り組みをした職場に対して毎年表彰している。
今回受賞に至った防災研修は、中学生を対象としたのが特徴。東日本大震災発生時に区内でも帰宅困難者が多く発生したことを受け、通勤や通学で地元を離れている大人が多い平日昼間は、中学生が地域防災の担い手として期待されることから企画したという。
また、中学生は部活動や塾通いで地域とのつながりが希薄になりがちだが、助け合いの観点から顔なじみの関係を構築することが大切として、訓練当日に同じ会場で青少年指導員の研修も実施し、相互交流を図ったことも評価された。
訓練には区の呼びかけで資源循環局、消防局、水道局のほか、民間企業も協力。区担当者は、「民間も含めて総合的に力を結集できた。有事の際に少しでも役立つ訓練ができたが、継続していくことが大事」と気を引き締めた。また休日にもかかわらず多くの中学生が自主参加したことについて、「戸塚の防災力の高まりを感じた」と話していた。同事業には今年度も予算が確保され、引き続き研修を実施する予定だという。
なお、今年度受賞した事例はこのほか4つ。中区や磯子区などは職員を中心にボランティアグループ「横浜支援隊」を発足し、岩手県釜石市で継続的な被災地支援を実施。旭区と緑区はともに金環日食に関連したイベントを企画、港南区は来庁者に「来てよかった」と感じてもらえるための課を超えた連携づくり、泉区は増大する子育ての不安や児童虐待へ対応すべく、妊娠期から親子を支援する基盤づくりを行った。
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