トツカーナの管理組合 再開発での功績評価 まちづくりで国交大臣賞
トツカーナを管理する戸塚西口共同ビル管理組合(石井正樹理事長)がこのほど、国土交通省による「まちづくり月間国土交通大臣表彰」を受賞。半世紀にわたる戸塚駅西口の再開発事業を引き継ぎ、トツカーナを拠点に街づくりを進めてきたことが評価された。
同賞は魅力ある街づくりを進めるにあたり、功績があった個人や団体に贈られるもの。国交省では住民が積極的に参画し、創意と工夫を生かした街づくりが進められるように1983年度から毎年6月を「まちづくり月間」と定めている。今年度は同組合をはじめ、横浜市から2団体の受賞が決まった。
隣接エリアと積極連援
同組合は再開発を目的に62年、前身組織の「戸塚駅西口連絡協議会」として発足した。戸塚駅周辺は江戸時代に宿場町として栄えた歴史を持ち、同地区の権利者などは当時、460人以上に上ったという。
このような経緯もあり、戸塚駅西口の再開発事業は横浜市が主導する第2種事業(用地買収方式)として実施されることに(94年都市計画決定)。
事業を進めていく中で、古くから営業を続けてきた人々が去っていくこともあった。また、不況や阪神淡路大震災(95年)が影響し、計画が大きく変更になることもあったという。そんな中でも隣接する商店会などと連携を図りながら、より良い形を求めてきた。
東西協力し戸塚盛り上げ
2010年3月には区分所有者50人、約170店舗が入るトツカーナが完成し、現名称の組合として新たに発足した。
同時に理事長に就任し、再開発事業では「孫にあたる第3世代目」と話す石井さんは「戸塚駅は市内で横浜駅に次ぎ、乗降客数が多い。地域住民に駅周辺で買い物をしてもらい、愛されるような街づくりに努めてきた」と振り返る。今回の受賞は、市都市整備局の推薦があったとし、「光栄でうれしいこと」と喜ぶ。
今後の目標については「アンダーパスが完成すれば、東西の接続がスムーズになる。商店会同士も東西で連携し、セールなどで戸塚全体を盛り上げていきたい」と意気込んでいた。
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4月18日