踊場地区老人会連合会の新会長に就任した 高島 二郎さん 汲沢在住 73歳
迎えた恩返しの時
○…「チーム競技のゲートボールに対して、結果責任はすべて自分だから下手でも誰にも怒られない。そんな気楽さが魅力」。高齢者スポーツとして近年主流となりつつあるグラウンドゴルフ。4月から会長に就任した踊場地区老人会連合会でも、定期的に大会を開催している。あえて4〜5人の異なる町内会のメンバーで編成されるパーティーで、和気あいあいと過ごす3時間。「会員でなくても参加してほしい」と広く門戸を開いている。
○…4年前、知人の勧めで会員不足に悩む町内会の老人会に入会した。当時69歳。「”老人”という言葉に抵抗がなかったと言えば嘘になる」。町内会活動と無縁の生活を送りながら、夏祭りにはしっかり参加して飲み食いを楽しむ「良いとこどり」だったサラリーマン時代。一方、「人は必ず誰かの世話を受けて生きているもの」と、10年以上の単身赴任中に残された家族が無事過ごせたことに対する地域への感謝から、「いつか恩返しをしなければと思っていた」。
○…定年後、再就職した会社を6月末に退職した。「あまり感慨はない。なるようになったという感じ」。半世紀におよぶ社会人生活に終止符を打ち、「”人生の余白”と言ったら寂しいかな」という今後の生活では、「誰にも干渉されず、好きなことをやる時間を作りたい」。趣味は10年ほど前に始めたサイクリング。学生や社会人のころに行ったことのある全国各地を、愛用のスポーツ自転車でゆっくりと辿る”感傷旅行”の実現が夢だ。
○…グラウンドゴルフを通じた出会いから、いつしか愛称で呼び合うほどにまで打ち解ける参加者たち。「地域の皆があいさつしあえる雰囲気にしたい」。会長として掲げる大きな目標はないが、単純でも、そんな関係づくりこそ孤独死など多くの課題解決につながると信じる。「会員増強に特効薬はない。一人でも二人でも多く参加してもらえるチャンスを増やしたい」
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4月18日