区内在勤の松原さん 業務の技競い「金」 障害者の全国大会
(株)日立ゆうあんどあい(戸塚町)社員の松原悠樹さん(23)が、11月に千葉市で開かれた第34回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)に出場し、オフィスアシスタント種目で金賞を受賞した。この種目での同社社員の金賞受賞は2年連続。
昨年11月の神奈川大会で優勝し、県代表として全国大会に臨んだ松原さん。オフィスアシスタント種目で17人の都県代表と技を競った結果に「嬉しかった。普段通りの力が発揮できた」と振り返った。
競技は文書の三つ折り、宛名のラベル貼り、封入、封書仕分けについての完成度、正確性等を競う内容。10分以内に指示された枚数を仕上げる。折り目の誤差は2㎜以内、ラベルの皺も減点になるため、器用さや集中力が求められる。
本番では家族や同社社員ら約30人が応援に駆け付けた。応援メッセージが詰まった寄せ書きを競技テーブルに貼ったことも心の支えとなった。最終日の結果発表でスクリーンに自分の名前が掲出されると、同僚らと手をたたいて喜びを分かち合ったという。
松原さんは県立藤沢養護学校を卒業後、福祉施設での訓練を経て、知的障害者に就労する環境を提供する同社に入社した。職場では主に郵便物の仕分け等を担当している。
同社担当部長で障害者職業生活相談員でもある今野明さんによると、松原さんはマイペースで真面目、「業務の正確性は心配ない」というほど。それらが大会出場への推薦理由でもあり、松原さんの「これからも、もっと頑張っていきたい」という力強い言葉に、今野さんは「ぜひそうしてほしい」と答えていた。
同社では仕事へのやる気やチャレンジ精神を育もうと毎年、同大会に数人の社員を出場させている。業務部長の松山明さんは「同僚が大会に出場することで職場の一体感が強まる」と話していた。
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4月18日