通学路 目立つ通行禁止違反 安全対策に地域も本腰
春の全国交通安全運動期間中にあたる4月9日、全国の警察では活動の一環として小学校の通学路で交通違反一斉取り締まりを行った。戸塚署でも通学時間帯に各所で実施し、午前7時から1時間半で10件を検挙した。
戸塚署によると、この日検挙された10件の違反内容はすべて通行禁止違反。通学時間帯で定められている車両進入禁止の路線で、規則を守らなかったことによるものだった。
同署では児童の安全確保に向け、通学路における交通違反の取り締まりを日頃から重点的に実施している。一方、警察官の数にも限りがあり、「ドライバーのマナーはもちろんだが、各家庭でも子どもたちに身を守る術を教えてほしい」と訴える。
地域で児童を守る
そんななか、児童を守ろうと地域をあげて取り組む団体もある。
東戸塚小学校では、学校近くの交差点で昨年10月に青信号を横断中の児童が車に衝突される事故が発生。これを受け、児童の父親らで構成される「オヤジの会」(照井裕会長)の呼びかけで地域の自治会町内会やPTA団体などが集まり、「戸塚税務署入口交差点を通学路とする児童の安全を確保する協議会」を昨年末に発足した。
話し合いを重ねた末、今年2月には交差点のスクランブル化を求める嘆願書を同署に提出。4月1日には、戸塚署からの提案を中心とした改善案が同署より神奈川県警本部へ上申された。
協議会ではその後も通学路の変更を視野に検証を行うなど活動を継続中。照井会長は「児童の安全のために可能なかぎり努力していく」と話していた。
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4月18日