運動の習慣づけや生活習慣病予防を目的に戸塚区が主催する「とつかスロジョグプロジェクト」。6月7日に行われる講演会を皮切りに、夜の柏尾川河川敷を走る「ナイトラン」などが今秋にかけて企画されている。
横浜市が20〜60代の成人男女を対象に昨年度実施した健康に関する市民意識調査によると、普段運動していると回答した戸塚区民は全体の43・9%。身体を意識的に動かしている人が半数近くに上った一方、年代別にみると「1回30分以上、週2回以上」のペースで運動しているのは男女とも60代が最多で、20〜50代を上回っていた。
こうした背景もあり、区では生活習慣病予防のためにも若いうちから運動に親しんでもらおうと、気軽に取り組みやすい時速4Kmのゆっくりとしたペースで走る「スロージョギング」の講座を昨年度に開催。応募者が定員を上回るなど好評で、今年度も「とつかスロジョグプロジェクト」として実施することを決めた。
また、今年度は継続して取り組める環境づくりも重視。仕事終わりに皇居外周を走る会社員らが着替えの場として近くの銭湯を活用している例を参考に、戸塚駅周辺のスポーツ施設やコンビニエンスストアに協力を求め、「ランニングステーション」としてロッカーやシャワーなどを会員とは別の設定で利用できるようにした=表。
更衣室やシャワーを提供するスポーツクラブNAS戸塚(吉田町)の小池辰男支配人は、「当施設で着替え、走った後にシャワーで汗を流してもらえれば。区民の健康増進の一翼を担っていきたい」と話す。
ランナー向け食事指導も
今回のプロジェクトでは、消費エネルギーがウォーキングの約2倍で、生活習慣病予防にも効果があるとされるスロージョギングの提唱者で福岡大学教授の田中宏暁氏による講演が6月7日(土)午前10時から正午まで戸塚スポーツセンターで行われるほか、6月から11月まで講座も開催される。講座では栄養士によるランナーに適した食事指導のほか、夜の柏尾川沿いを走るナイトランも行われる(申込や詳細は戸塚区福祉保健課【電話】045・866・8427)。
区担当者は、「柏尾川周辺がジョギングスポットになり、運動を習慣化させることで健康寿命を延ばせたら」と期待していた。
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