平戸在住の早川志保さん(46)は、地域の親子らが集い、本を読んだり遊んだりできる場として自宅を開放している。開所したのは2000年6月。約600冊の本が並ぶ一室では毎回「おはなし会」を企画するなど、子育て世代の親子らにとっての憩いの場となっている。
6月5日の午前10時過ぎ、「にじいろえほん箱」(平戸5の4の7【電話】045・823・1203)と名付けられた一室には地域に住む親子10組前後が集まってきた。「ただいま」と元気にあいさつする子どもがいたり、怪我をした子がいれば皆で心配したり。皆すっかり自身の居場所としてくつろいでいる。
しばらくして始まったのが本の読み聞かせや手遊び、紙芝居など。それまで思い思いに遊んでいた子どもたちも耳を傾け、終了すると拍手して喜んだ。
この日、初参加したのは3組の親子。2歳の娘と来た前田町在住の主婦は「こんなにいろいろな企画があるとは思わなかった。娘も楽しんでいるので、また来たいですね」と話していた。
運営は「にじいろスタッフ」と呼ばれる20人のボランティアで成り立っている。第1・3木曜日の午前10時〜正午は未就園児とその親、第3木曜日の午後2時30分〜4時30分が幼児から小学生とその親が対象。会費は1回の利用につき一家族50円、1年で500円。利用料は14年前の開所時から変わらず、午前中は常時約10組、午後は約15組の親子でにぎわう。
本の貸し出しも行うほか、育児情報を提供、また交換する場にもなっている。
ほしかった集いの場
代表でもある早川さんは16年前、同場所に転入してきた。子育て中でもあった早川さんは「東戸塚駅前は整備中で、(公共施設の多い)戸塚駅までは遠い。気軽に本と出会い、親子で集える場所がほしかった」と、自宅の開放を決めた。
同じ子育て世代の仲間と活動を始めたころは、毎回20組ほどの参加があったが、その後、駅前などに子育て支援施設ができたこともあり、利用人数は減少したという。
「これからも無理なく続けていきたい」と早川さん。「自身の子どもの手が離れたら、広い世代が交流できる場になるような運営をしたい」と夢を語った。
詳細情報はホームページ(http://nijiiroehonbako.web.fc2.com/)でも閲覧できる。
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