神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2014年8月28日 エリアトップへ

戸塚消防署 有毒物質の災害訓練 市内唯一の除染用車両も

社会

公開:2014年8月28日

  • LINE
  • hatena
化学防護服を着用し、救出に向かう隊員
化学防護服を着用し、救出に向かう隊員

 関東大震災をきっかけに制定された「防災の日(9月1日)」。戸塚消防署(坂本浩署長)では有毒物質などによるNBC災害(※)を想定した連携活動訓練を8月6日、深谷町の横浜市消防訓練センターで実施した。

 今回は遊技場内に有毒物質がまかれたという想定のもと、特殊災害対応隊、消防隊、大型除染隊など、役割の異なる部隊が連携し、救助活動をする訓練が行われた。戸塚署の鳥が丘消防出張所には市内で唯一、国内でも十数台という特殊車両「大型除染システム搭載車」が2012年から配置されている。訓練では、同車両に積載された化学防護服、除染用のテント、シャワーなどが使用された。

 化学防護服を着用した隊員4人は、まず現場の有毒物質がどのような成分であるかを検知器で確認。その後、倒れている要救助者に防毒マスクを付け、担架で安全な場所へ移動させた。防護服内に空気を送るボンベは20〜25分程度で切れてしまうため、迅速な行動が求められるという。救助後、除染が必要と判断された場合は、テント内でシャワーによる除染を行う。歩行できない状態の人でも横になったまま除染が可能だ。テント内は仕切られているが、よりプライバシーに配慮できる形も検討している。

 同出張所の菅野剛所長によると、同様の訓練は20年前に発生したサリン事件を機に国内で始まった。生物兵器によるテロや工場事故などでの化学物質の飛散、火事による一酸化炭素中毒などが想定されるという。区内や近隣地域には原子力発電所はないが、放射性物質を運搬する車両が事故を起こし、物質が流出したなどの場合にも出動する。

※NBC災害……放射性物質などの核(nuclear)、O157などの生物(biological)、サリンなどの化学物質(chemical)による特殊災害のこと。

戸塚区・泉区版のローカルニュース最新6

みなとみらいで「スター・ウォーズ」の世界を体感

みなとみらいで「スター・ウォーズ」の世界を体感

4月26日〜5月6日、イベント多数

4月19日

三溪園 重要文化財の内部を期間限定で特別公開

計画から20年、会館新設

舞岡第三町内会

計画から20年、会館新設

困難乗り越える

4月18日

「ゆず」がこけら落とし公演

横浜BUNTAI

「ゆず」がこけら落とし公演

新たな歴史刻む

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

「弁護士が身近な存在に」

神奈川県弁護士会

「弁護士が身近な存在に」

岩田武司新会長が抱負

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook