9月5日付で戸塚警察署の署長に就任した 田口 靖さん 矢部町在住 58歳
正しく、強く、和をもって
○…横浜水上警察署長から戸塚の新署長へ。区の印象として振り込め詐欺や交通事故が多い事を挙げ「区民と協力し合いながら諸問題を解決していきたい」と語る。モットーは「正しく、強く、和をもって」住民のために仕事をすること。「正しく」は真実の発見、「強く」は悪に対峙する姿勢、「和を持って」はチームワークや地域との協力体制を意味する。
○…港南警察署副署長や第一機動隊副隊長、交通部運転免許本部試験課長などを歴任した。記憶に残るのは警備部管理官時にAPEC担当となったこと。自衛隊や警察、消防などが一堂に介する訓練では、場所を確保するなどの調整役として帆走した。「まるでテレビのディレクターのようだった」と振り返るが、各国の要人を無事に迎える重圧を乗り越えた充実感は、何物にも代えがたい貴重な経験となった。
○…神奈川区出身。幼少期には「ベーゴマやメンコに凝っていた、とても負けず嫌いだった」と話す。対戦者のメンコを取りすぎてしまい、相手の親から苦情がきたことも。大学生時代にはサッカー部に在籍。ポジションは主にディフェンスを担っていた。今でもシニアのチームに所属しているが「最近はあまり参加できない」と少し寂しそう。警察官を志したきっかけは学生時代、練習場に貼ってあった求人を見たこと。神奈川県警にサッカー部があったことも地域を守りたいという使命感を後押しした。警察官としての駆け出し時には「なかなか地域に貢献できず悩む日々もあった」が、3年ほど経ったころ、強盗事件をスピード解決に導いたことが転機となった。「一生の仕事にしよう」
○…「安全で安心して暮らせる戸塚区を実現するべく責務を全うしたい」。優しい笑顔から一転、表情を引き締め抱負を語る。戸塚をより良い街へ。署員の気持ちを一つにし、街を守り続けていく覚悟に一点の曇りもない。
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4月18日