神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2014年10月9日 エリアトップへ

木造住宅耐震補助 承認までに10カ月間 市民から短縮求める声

公開:2014年10月9日

  • LINE
  • hatena

 横浜市が実施する木造住宅耐震改修促進事業で、着工に向けた申請承認までに現状約10カ月を要していることが分かった。市は、市民らからの声を受け期間短縮に取り組み、10月申請分からそれまで2段階だった申請手続きを一本化、およそ2カ月の短縮をめざす。

 同事業は、木造の個人住宅の耐震改修工事費用の一部を市が補助する制度。1981年5月末以前に着工された木造住宅のうち、耐震診断で「倒壊の可能性がある、または高い」と判定されたもの等が対象となる。補助限度額は、10月申請分からは一般世帯75万円。

 この申請には「耐震設計計画承認申請」と、次段階として「補強工事計画承認申請」が必要で、現状、最終的な承認を得るまで延べ10カ月程度を要しているのが実状だ。

「待っていられない」

 こうした現状の背景にあるのが、東日本大震災を受けての申請件数の急増だ。震災発生前、2009年度は167件、年度末に震災が発生した10年度は170件だった申請件数が、震災直後の11年度は502件、12年度は877件と急増した。それに伴い申請承認までの期間が5〜6カ月から約10カ月に延びたという。

 市には申請期間の短縮を望む市民から意見が寄せられているが、主旨は「地震はいつ発生するか分からない。待っていられない」というもの。議会からもスピードアップや職員増員の必要性を指摘する声があがっている。

市、対策に本腰

 以前より制度の改善を図ってきた市では、この状況を受け申請期間の短縮化に着手。10月からは、それまで2段階だった申請を耐震改修工事計画承認申請に一本化したことで約2カ月の短縮を見込んでいる。

 しかし8月末現在、補強工事計画承認申請の審査が完了していない件数は350件に上るなど「すぐに期間は短くならない」(市担当者)のが実情のようだ。市担当者によると申請期間に目標値等はないが、望ましいのは「震災前の5〜6カ月に近づけること」という。

 14年度の申請数は減少傾向にはあるが、10月から補助限度額が減額となったこともあり、9月は20日までに約40件の申請があった。また、市内には「耐震性がない」とされる旧耐震基準の木造住宅が12年度末現在、約14万8000戸あると推計されている。

 市担当者は今後も期間短縮に継続して取り組む姿勢を示し、「市民にぜひ事業を利用してもらい、安心して暮らしていただきたい」としている。

戸塚区・泉区版のトップニュース最新6

新区長に近藤氏

戸塚区

新区長に近藤氏

本紙に区政の展望語る

4月18日

新町名「ゆめが丘」誕生

泉区

新町名「ゆめが丘」誕生

大規模再開発が契機

4月18日

母校・明学の応援歌制作

スカパラ・茂木欣一さん

母校・明学の応援歌制作

戸塚で学生とお披露目

4月11日

開校式で新たな一歩

いずみ野小学校

開校式で新たな一歩

「学校の良さ2倍に」

4月11日

開通に喜びの声

不動坂交差点歩道橋

開通に喜びの声

関係者が「渡り初め」

4月4日

精神障害サッカーで全国へ

飛田秀樹さん(泉区岡津町)

精神障害サッカーで全国へ

「喜び分かち合いたい」

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook