区内の集合住宅団地をつなげることで、生活課題の共有・解決をめざす連絡会が発足した。10月30日にフレンズ戸塚で行われた第1回会合には自治会町内会役員や民生委員、児童委員ら約40人が参加し、居住、または関わる団地等の自慢や課題を共有した。今後は定期開催し解決策等を探るほか、互いに支えあうネットワークづくりにも役立てる。
戸塚区集合住宅団地つながる連絡会(集団連)を主催したのは戸塚区社会福祉協議会、共催は戸塚区役所。人口の減少や少子高齢化等が進む集合住宅団地が抱えるさまざまな生活課題の解決方法を自分たちで考える場とすることが狙いだ。主な目的は【1】情報共有、共通課題の抽出、課題解決に向けての協議・検討【2】横断的なネットワークをつくる【3】集合住宅団地の視点と地域の視点をもち、周辺地域と連携・協働した住民支えあいについて検討【4】小地域における住民支えあいネットワーク構築に向けて、地区社協や地域ケアプラザと協働で活動を展開――。区社協によると、集合住宅団地が継続的につながり、直に意見交換する連絡会の発足は珍しいという。
専門職と住民らが生活課題等について話し合う地域ケア会議で、2013年度開催分では議題の大半が集合住宅団地の課題だったこと等から、今回の集団連発足となった。
あいさつに立った戸塚区民生委員児童委員協議会の伊藤紀子会長は集団連準備会の一人。「(集団連を)『いいことやってるな』と他の街に住む人から言われるような場にし、団地同士のつながり方の話を深められれば」と期待感を示した。
連絡会の趣旨説明が終わると、参加者は5つに分かれてグループワークを行った。自己紹介に続いて自身が居住、または関係する集合住宅団地の自慢、課題を紹介。共通課題では住人の高齢化やペット問題、自治会役員の担い手不足などが目立った。ルールやマナーの徹底など同じテーマについて、「自慢」と「課題」が挙げられたグループでは、それぞれの立場での意見交換が行われるなど、早速、連絡会が機能している様子もみられた。
伊藤会長は「有事の際の対策なども考え、共助の仕組みづくりも進めたい」と話していた。主催した区社協の島本洋一事務局長は「活発な意見が出され、スムーズに次回も開催できそうなことが収穫。これから継続してコミュニティーづくりを進めていきたい」と今後を見据えていた。
次回の集団連開催は来年2月ころ。その後3カ月毎を目途に開いていく予定。
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