戸塚区が実施した2014年度の区民意識調査結果が、このほど発表された。3年前の前回調査と比較し、戸塚区への定住意向が6・1ポイント上昇し78・0%に上ったほか、生活環境に対する満足度がおおむね上昇するなどの結果が出た。調査結果は今後、区政運営に生かされる。
戸塚区では、区民の多様なニーズ等に応える施策を展開しようと、3年に一度、区民意識調査を実施している。今回調査は、戸塚駅西口周辺の再開発事業完了後では初の実施となった。
調査は、区内に居住する16歳以上の3000人を無作為抽出し、2014年6〜7月に郵送によるアンケート形式で行われた。
回答数は1607通、回答率は53・6%。「自助・共助による減災行動について」「区内の商店街について」「児童虐待について」など全11テーマを設定した。
移転意向は減
居住意向では、「住み続ける」と「たぶん住み続ける」ともに39・0%。前回調査と比べると、「住み続ける」は0・4ポイント増にとどまったが、「たぶん住み続ける」が5・7%上昇した。一方「たぶん移転する」は5・7%、「移転する」は1・7%となり、前回比ではそれぞれ2・3ポイント、2・9ポイントの減。定住意向が上昇したことに伴い、移転意向が下降する結果となった。
戸塚への愛着度では、「感じている」「やや感じている」が約7割弱で、「あまり感じていない」「全く感じていない」が1割強。前回調査とほぼ同様だった。
戸塚駅商店街利用7割超
よく利用する商店街としては、43・2%が「戸塚駅(西口)の商店街」を挙げ、「戸塚区内の大型店など」(38・3%)、「近所(最寄の商店街)」(36・1%)、「戸塚駅(東口)の商店街」(29・6%)、「東戸塚駅(西口)の商店街」(27・1)%と続いた(複数回答)。
商店街の利用頻度は「1週間に数回」が47・4%と約半数を占め、「ほぼ毎日」が19・5%、「利用しない」は4%にとどまった。
児童虐待、約9割「重大」
児童虐待については、約9割が重大性を認識している。年齢別では、30代は「子育て中の保護者には、誰でも起こりうる問題だと思う」、60代は「保護者の子育てに対する意識が低下しているのではないか」、また80代以上は「子どもを虐待する人は一部の特別な人である」を選択した割合が多く、児童虐待の捉え方は世代間により違いがあることが分かった。一方、「身近な所では見聞きしないのでピンとこない」は9・1%だった。
児童虐待を見たり感じたりした時の対応として、4割近くが「専門機関に連絡」を挙げた。専門機関としては約半数が「戸塚区役所こども家庭支援課」(50・7%)を選択した。
区担当者は「調査結果を関係各課で共有することで、来年度以降の施策に反映させたい」と話している。
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