舞岡台ボランティアシルバーサービス(VSS)事務局長を務める 野口 稔さん 南舞岡在住 81歳
時代を見据える
○…舞岡台VSSのボランティアの人数は現在、約120人。舞岡を拠点として高齢者の手伝い等の活動するのには理由がある。10年前の発足当時、舞岡台は区内で1、2位を争う超高齢化地域だった。「このままではいけない」と考え、住民にアンケートをとり、今何が必要とされているのかをいち早く察知し行動に移した。求められていたのは、草刈、ごみ出し、車での送迎、買い物などの身近なこと。これらは今も継続して続けている。「活動には三本の柱があり、それは、男の料理教室、歩こう会、音楽サロン」。手伝いだけではなく、住民が健康であり続けるための支援も積極的に行っている。
○…他にも認知症になった人の抱える問題、徘徊対策として、顔写真付き手配書を協力登録者に配布。発見を呼びかける活動をして解決に結びついた事も。そのような活動も今後は「会員の高齢化」という問題に直面する。「今後は何かしらの対策が必要」とボランティアのメンバーの行く末を考える。
○…趣味は日常的に行っているボランティア。区のソフトボール協会の副会長も務め、審判員として活動もしている。東日本大震災の発生後にはグローブやバットを仙台のチームに寄贈したことをきっかけに、現地のチームと試合したことが印象的だったと振り返る。現在一緒に住んではいないが、高校2年生になる孫もいて、「やっぱりかわいい」と笑みがこぼれる。
○…好きな言葉は「笑い」。「幸せの元だからね」と目の奥を光らせる。「地域づくりには、人の顔が見える関係づくりが大事」と活動を盛り上げる決意を表す。そのためには「人、場所、お金」が確保されていないと難しい面もあるというのが経験談。今後は「個人プレーではなく組織的に活動を広げたい」。若者不足の問題も「若者に頼るだけでなく、自分たちの工夫によって乗り切りたい」と意気込み、先々の活動を見据える。
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4月18日