吉田町在住の写真家、坂本貴光さん(35)は5月11日から6月11日まで、ドイツのベルリンで写真展を開く。2回目の今回は陶器や茶、古民家といった戸塚区内の被写体が多く含まれており、坂本さんは「戸塚の文化、戸塚の良さをドイツに伝えたい」と意気込む。
初めてドイツで開いた2年前の写真展は結果的に現地で高く評価されたものの、「日本の写真展と同じ感覚で開いてしまった」(坂本さん)との反省点があった。現地の人たちは写真そのものに加え、その背景、つまり被写体にまつわる物語に興味を持つことが分かったという。
その反省を生かして企画したのが今回の写真展だ。主旨は「日本の現代文化と伝統文化の対比を楽しむ」――。写真には被写体にまつわるエピソードも添える。主旨に賛同した地元企業が、往復の渡航費を負担してくれることも決まった。
2年前の写真展は「侍」をテーマにしたこともあり、戸塚区内の被写体はゼロ。しかし「日本文化」を題材にした今回は、着物や古民家、陶器、茶器、茶など、テーマに適した戸塚区内の被写体も多い。坂本さんは「被写体を探す過程で、世界に紹介したい日本文化が戸塚には豊富に存在することが分かった」と、わが街について誇らしげに語る。
ギャラリーでは戸塚区内の被写体を並べ、戸塚が自身の故郷であること、また同時に戸塚の街の紹介もするという。区外の被写体も含め、約40点の写真展示を予定している。
会場はベルリン市内にあるチェックポイント・チャーリー近くの写真ギャラリー。現地時間の午前10時〜午後4時に開かれる。坂本さんは5月7日から1週間、現地に滞在予定。
展示写真、ネットでも公開
出展写真の一部はインターネット(http://2015spe.sp1940.co.jp)でも公開し、最終的に約30点を見込んでいる。
8月には、みなとみらいのショートショートシアターで同写真展の日本版を開催する計画もある。
「今後はフランスやカナダ、アメリカ、タイなどでも同様の写真展を開きたい」と坂本さん。「戸塚を中心に被写体を探して、戸塚の文化、日本の文化を世界に発信したい」と、戸塚を広くPRする活動の展開に意欲を示している。
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