戸塚消防署吉田消防出張所の吉田特別救助隊2係が、7月17日に行われた第44回消防救助技術関東地区指導会のロープブリッジ救出種目で入賞した。市大会では同種目で1係、2係が最優秀、優秀の成績を残し、その後の県大会では2係が2位となり、関東大会進出を決めていた。
同指導会は、一般財団法人全国消防協会関東地区支部が主催し、消防救助隊員が訓練で身に着けた消防救助技術の披露や、地域での防災連帯意識を高揚させることを目的としたものだ。陸上の部と水上の部に分かれ、計11種目が設けられている。吉田特別救助隊が出場したロープブリッジ救出は陸上の部に属し、対面する2つの塔を行き来し、要救助者を安全に救出する4人1組で行う種目。同指導会には28チームが参加した。迅速かつ的確にロープを扱う技術や、カラビナと呼ばれるロープや器具を接続するための金具の操作、チームワークなどが競うポイントとなる。設けられたチェック項目を基に、持点500点からの減点と所要時間から評価が行われ、標準所要時間を切り、持点満点を維持すると入賞が決まる。チームが決まった後、1月から大会までが競技に向けた訓練期間となり、個人練習とチーム練習に励んだ。
今回入賞した吉田消防出張所2係のメンバーはリーダーの井原洋平さん(34)と田中裕朗さん(29)、山村駿弥さん(26)、高田心さん(22)。1人が要救助者となり、3人が救助する。
異動があり、チームのメンバーが変わることが多い点が課題の一つ。目標は毎年全国大会出場だが、昨年は市大会、一昨年は県大会止まりだった。今年のチームについて、井原リーダーは「雰囲気の良いチームだった。(練習の中でメンバーが)良いと思ったところは次のチームでも続けてくれれば」と語った。来年も出場予定の田中さんは「関東大会で負けてしまい悔しい。後悔の無いよう訓練を重ねたので、全国大会を目指す思いを引き継げれば」と話した。
中山隆司出張所所長(48)は「(練習を見て)一つの目標に向かってチームワークを養い自信もつけていた。有事の際には区民に還元していきたい」と思いを語った。
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