市内の緑の減少に歯止めをかける目的で横浜市が行う、「横浜みどりアップ計画」。取り組みの柱である、「市民とともに次世代につなぐ森を育む」「市民が身近に農を感じる場をつくる」「市民が実感できる緑をつくる」の実現に一役買おうと、舞岡ではイベントを通じたPRが行われている。
「横浜みどりアップ計画」は2006年に策定された「横浜市水と緑の基本計画」に基づいて、09年度から「横浜みどり税」を使用し行われている取り組み。同計画は13年度に区切りを迎えたが、成果や残された課題、市民意見募集の結果などから、新たに計画が策定され、14年度から18年度までの4年間をかけて実行される。
森維持の取り組み
市は地域住民が森に関わるきっかけづくりの場として、市内に5か所のウェルカムセンターを設け、うち1つが舞岡町にある「舞岡ふるさと村虹の家」だ。市は同計画や「横浜みどり税」の徴収への理解を市民に深めてもらうため、10月・11月を「みどりアップ月間」として定め、各地でイベントを実施。区内ではこれまで、同センターで3回イベントが開催された。イベントの一つとして昨年から企画・実現されている「トコロジストになろう」では、地域・場所(トコロ)に詳しい人を増やそうと、マップを持っての舞岡の散策や、参加者同士での調べ学習などが行われた。同施設担当者は「ふだん暮らしている中では気づかない自然を知ることができ楽しかったという声もある。内容をより充実させ今後も続くイベントにしたい」と話した。
都市農業の取り組み
舞岡で農園を経営する「かねこふぁ〜む」は、都市での農業の意義を、農産物の供給だけでなく、地域住民に憩いの場や自然空間を提供することとし、音楽と農業を融合させたイベントを企画している。横浜出身のシンガーソングライターkaho*さんと共同で、舞岡の四季を伝えるアルバムを制作し、JA横浜の各支店で行われる「農業まつり」で発表する。同農家代表取締役の金子政也さんは「農作物を育てることに終始せず、一般住民にも開けた場所を作っていきたい」と意気込みを語った。
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