身近な公園の美化活動やマナーの啓発を行うボランティア団体である公園愛護会。区内にある217カ所の公園に対して、191カ所の公園で愛護会が組織されており、その活動は他団体との連携やイベント開催など、多岐にわたるものとなっている。
活動が受賞も
横浜市内の公園の約9割に組織されている公園愛護会。市は住民の健康づくりのために行っている「よこはまウォーキングポイント」事業の一環として、公園利用を推進しており、今年11月にはガイドブック『公園de健康づくり』を発行した。冊子内では「公園愛護会活動が健康づくりに役立つ」としており、地域住民の参加を促している。
区内の大半の公園を戸塚区土木事務所が管理しているが、愛護会からも提案をするなど、相互に協力する姿勢が見られる。
横浜市公園愛護会表彰で、2015年は区内の2団体の会長が個人表彰、「秋葉台公園愛護会」「上矢部第一公園愛護会」「谷矢部池公園愛護会」の3団体表彰を受賞。個人表彰は、公園管理に貢献したとして公園愛護会会長を10年以上務めた人に贈られる。団体表彰は公園の美化・保全・活性化に特に顕著な功績のあった公園愛護会に贈られるもの。
秋葉台公園愛護会は、近隣町内会や町の高齢者を支える団体「わくわくサポート隊」と連携を取りながら公園の利用促進や美化を図ってきた。また、川上地区と北海道下川町が友好協定を締結していることから、公園の約1万平方メートルの敷地を利用して交流会を開催し、ジョギングや花火大会を行うなどしている。
上矢部第一公園愛護会は毎日誰かが清掃を行い、公園の景観維持に特に力を注いだ。公園を近隣の保育園の児童や小学生とのコミュニケーションの場ともしており、砂場の管理や花の植え替えなど、より使いやすい場をめざした提案を戸塚区土木事務所にも積極的に投げかけ、同事務所と共同で花壇の枠を作ったことも。
谷矢部池公園愛護会は、5つの町内会と1つの学校、園内のグラウンドを使う団体と、合わせて12団体からの会員で構成されており、規模も大きい点が特徴。特に目立ったイベントとして「竹灯篭の夕べ」を行っている。コンセプトは「ふるさとづくり」で、子どもの教育の場としての公園にしたいという目的をもって活動を行っている。
表彰に対して推薦を行った戸塚土木事務所下水道・公園係の伊熊係長は推薦するうえで「活動が活発なところを選んだ」とし、「(公園愛護会の活動に)かかわっている方々には美化などに努めてもらい感謝している」と話した。
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