神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2016年1月7日 エリアトップへ

「人らしさ」に親近感 ヒト科のテナガザル

社会

公開:2016年1月7日

  • LINE
  • hatena
ユウタロウ(右)とインタン=同園提供
ユウタロウ(右)とインタン=同園提供

 今年は申年。2016年の主役に躍りでたサルだが、名前に「サル」とつきながら「本当はサルではない」動物が存在する。シロテテナガザルだ。

 金沢動物園(金沢区)で暮らすシロテテナガザルのユウタロウ(雄)とインタン(雌)。長い手を生かして枝から枝へゆらりと渡るしぐさ、木登りの俊敏さ――動き回る姿はサルそのものだが、特徴であるしっぽがない。「ゴリラやチンパンジーなどと同じ類人猿の仲間。ニホンザルのように群れないのも、人間と一緒で家族単位で生きているから」と話すのは、飼育担当の森田菜摘さん。シロテテナガザルは「ヒト科」に分類され、霊長類の中でもより人間に近い動物だという。「数える時に『人』と使っても間違いではない」

「名前だけでも知って」

 表情豊かで知能の高い2頭。「まずいものを食べた時の顔、お客さんに惚れてトロンとなる目、見ていて飽きない」とほほ笑む。ある時、飼育部屋に戻りたくないユウタロウをエサでつろうと試みた時があった。部屋の奥にエサを置くものの、扉が閉まらないよう足をかけ必死に腕をのばすユウタロウ。「頭上に『あ、何かいる』という顔をした」。つられて目を離すとエサもユウタロウも消えていた。「感性が人に近いのでは。親近感がわく動物」

 メスのインタンは「歌声」と呼ばれるほどの美声の持ち主。「一度聞いてもらえたら」と森田さん。2頭とも指をしゃぶるのも愛らしい。ちなみに、ユウタロウが右手でインタンが左手。人の手で育ったため癖がついたと考えられている。「未知の部分が多くまだまだ知られていない動物。会いにきて、名前だけでも知ってほしい」と呼びかけた。

インタンに話しかける森田さん
インタンに話しかける森田さん

戸塚区・泉区版のローカルニュース最新6

横浜市へのふるさと納税でJR運転士・車掌体験

横浜市へのふるさと納税でJR運転士・車掌体験

寄付5万円、仕事体験ツアー

4月23日

脱炭素化、気候変動対策を考えるワークショップ

脱炭素化、気候変動対策を考えるワークショップ

5月29、30日 パシフィコ横浜とオンラインで

4月23日

日本最大級のトラック関連総合展示会「ジャパントラックショー2024」

「よこはまパレード」に「あぶない刑事」舘ひろしさん、柴田恭兵さんも参加

高校生の海外留学支援で補助金

高校生の海外留学支援で補助金

横浜市が希望者募集中

4月22日

中小企業のDX・デジタル化支援へ補助金

中小企業のDX・デジタル化支援へ補助金

市、上限100万円と10万円の2コース

4月20日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook